段ボールの保管法

何も考えずに置くとこんな感じに置かれることが多い畳んだ段ボール

 防災でよく出てくるアイテムの一つに段ボールがあります。
 保温性・保湿性が高く安価で加工しやすく、場合によってはこれで家が作れたりもする非常に優れたアイテムなのですが、虫がつきやすいという大きな弱点があります。
 段ボールは湿気やすいので、湿度が高いと湿気た段ボールにカビが生え、そのカビを食べるダニがつきます。また、シロアリやチャタテムシ、ゴキブリなども保温性・保湿性が高いことから居心地が良い場所らしく、段ボールの隙間などに潜んでいることも多いです。
 そのため、段ボールでできている資材を保管する場合には気をつけないと、出したした途端にぜんそくの悪化や虫の拡散といった阿鼻叫喚図が起きてしまいます。
 段ボールは使い終わったら資源として回収してもらってその都度新しいものを準備する方がいいのですが、段ボールベッドなどの特殊なものはある程度事前に保管しておかないとすぐに使えず困ったことになってしまます。
 そこで、保管法について少しだけ考えてみたいと思います。

1.できるだけ屋内には置かない

 人の住んでいる屋内に段ボールを保管すると、人の垢や汗、つばなどが段ボールについてカビが生え、ダニのえさとなります。
 また、ゴキブリなども好んですみかにしますので、できるだけ人の住んでいる屋内には置かないようにします。


2.保管は乾燥している場所で

 湿度が50%以上になると、カビやダニ、シロアリ、チャタテムシやゴキブリのすみかになります。
 段ボールを取り扱っている業者では湿度管理を徹底しているそうですが、カビやダニ、虫の生息しにくい乾燥した環境で保管しておくことをお勧めします。少なくとも、地面に直置きするよりは棚の上や屋根に近い方に置く方が湿気は少なくなりますので、そういう場所を選ぶようにしてください。

3.できるだけ外気に触れないようにする

 密封できるビニール袋や湿度調整できるコンテナなど、そもそも虫がつかないように外気に触れないように保管すると安心です。
 例えば、布団圧縮袋などはこの条件に当てはまっています。ただし、内部を減圧すると段ボールが潰れてしまいますので注意してください。

 いずれにしても、段ボールそのものは長期保存を前提として作られているものではありません。
 もしも段ボールベッドなどを保管するときには、上記のことに気をつけて保管するようにしてくださいね。