雨雲レーダーのエコーを見てみると、あちこちで線上降水帯ができていて、結構な雨が降っているようです。
大きな被害が出ないことを祈りますが、とりあえず人的被害が出る前に避難行動をとるようにしてください。
ところで、避難するときに一番怖いのは何だと思いますか。
さまざまなご意見があると思いますが、筆者自身は闇だと思っています。
日没から日の出前の間、いわゆる夜の間、大雨が降るときには暗闇と雨で非常に視界が悪くて周囲の様子がわかりません。
車を運転する人であれば、大雨の中での運転では、ライトをつけていても危険を感じたことがあるのではないでしょうか。
そんな状態でいざ避難といっても、避難指示が出てから逃げ出したのでは事故に遭いかねません。
避難所が遠かったり、自分の目や足に不安のある人は、気象庁などの予報で危険な期間が夜にかかっているのであれば、明るいうちに安全な避難所へ避難してしまいましょう。
そうすれば、いざというときにも慌てずに過ごすことができます。
そして、夜が明けてから家に帰れば、周囲もはっきりと見えて安全です。
さまざまな事情はあると思いますが、早めの行動で損をすることはありません。避難所を設置する方は大変かもしれませんが、自主避難先をきちんと決めてそこへ来てもらうようすれば、手間もさほどかかりません。
災害が起きてから救助に向かうよりもよほど建設的だと考えています。
ともあれ、大雨や台風など、避難が必要になるかもしれない時間を確認して、夜間に慌てないようにしておきたいですね。
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避難所には何がある?
「危険を感じたら非常用持ち出し袋を持って避難所または避難場所へ避難しろ」というのは、災害対策で出てくる基本的な部分の一つです。
避難場所は文字通り「避難するための場所」なので一時的に避難ができることが条件になっており、学校の校庭や公共施設の駐車場など、露天の場所が指定されていることも多いです。
では避難所はどうでしょうか。避難所は災害後に家が壊れたり何らかの事情で住めなくなった人が一時的に生活空間を作る場所であり、地域の支援物資の集積所であり、情報や人の集積所にもなっていますが、今回は「避難所で生活するとしたら?」を考えてみて欲しいということを取り上げてみたいと思います。
まず最初に、あなたはあなたが避難する避難所のことをどれくらい知っていますか。どのようなものが準備されていて、誰が運営して、どのような支援が受けられるのかを知っていますか。
この質問をして全てにきちんと答えられる状態であれば、可否はともかくその避難所のことを理解できていると言ってもいいでしょう。
一般的には、田舎の小さな集落ほど避難所として使える施設は日常の生活空間に近くなり、都会で人口の多いところに行けば行くほど過酷な避難環境になると考えて間違いありません。
田舎で避難所に指定されるのは、たいがい集会所や公民館で、こういったところは畳部屋や給湯施設がきちんと整備されていて、座布団や毛布などもあり、とりあえずはそのまま寝っ転がってもなんとか生活できる資材があることが多いです。
でも、例えば避難所が学校という場合には、支援物資は何一つ備蓄されて折らず場所貸し状態というところが結構ありますから、雨露をしのぐだけの場所と考えての準備が必要となりそうです。
つまり、避難すべき避難所の状態によって自分で準備すべき身の回りのものが変わってくるということです。座布団や毛布がある畳敷きの部屋なら、寝具関係はなくてもなんとかなりそうです。でも、タイル張りの床に座るスペースしか無いとうことであれば、敷物や断熱材を用意しておかないと床の冷えを拾ってしまったり、堅い床に寝ることで身体を痛めたりすることになります。つまり設備のある避難所に避難するのであればその部分の準備は簡単にしておけばよさそうですし、設備がない避難所であれば、自分の身を守るためのさまざまな装備も持っておかないといけないということが理解できると思います。避難所に電源がなければ自分でそれも確保しておかないといけませんし、食事や飲料水などは当然準備が必要です。
避難所の状態を確認して非常用持ち出し袋の準備を整えておくと、いざというときに困ることが少なくなると思います。
とりあえず、自分が避難しようと思っている避難所に一度歩いて移動してみて、避難所ができたらどんな状態になるのかについて確認をしておいてくださいね。