虹を見る方法

ちょっと見にくいが、虹が出ている。

 雨雲レーダーは雨のひどさやいつ頃まで降るのかといった予想に使えて非常に便利なものですが、ちょっと面白い使い方を聞いたのでそれを書いてみたいと思います。
 雨雲レーダーはかなり正確に現在の状況を知ることができます。
 雨雲レーダーと太陽の位置を考えて、自分の上空から雨雲が抜けたときに自分の背後から太陽が指す状況になっていれば、かなりの確率で虹をみることができるそうです。
 虹自体は太陽の光を雨粒が反射してできるものなので、自分が雨の中にいるときには見ることができません。
 雨雲が自分のいるところを過ぎ、そして自分の後ろから太陽の光が雨に当たることで虹を確認することができるのです。
 普段の雨雲レーダーは雨の強さやいつごろ治まるかくらいしか見ていませんでしたが、災害対策だけで無く、こういう使い方もあるのかと思ってちょっと感心しました。
 ここのところあまり平野部で雨が降らない状態が続いてはいますが、もしも雨雲と太陽の位置に恵まれていたなら、雨雲レーダーを参考にして虹を探してみるのも面白いかもしれませんね。

出典元:「雲を愛する技術」(荒木健太郎著・光文社)

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