災害対策で個人ができることでは、さまざまな人がさまざまなことを言っていて、それらを見ている分には面白いものです。
誰が言うことにもそれなりの根拠がありますし、それなりに必要だなと思わせるような内容もあります。
中には「それ絶対無理」というようなとんちんかんなものもありますが、机上ではいろいろなことが考えられますから、それもありなのかなと思います。
では、どうすればいいのかというと、いろんな人が言っているいろんなことのうち、自分が「そうかもな」と思うことを試してみましょう。
例えば、災害時のトイレ問題で「おむつをつければいい」というのがあります。大人用おむつもありますし、介護の必要な人もつけていますから、それもありかなと思う人も多いのではないでしょうか。
もしも「あり」だと思ったら、実際に一度やってみてください。
正直なところ、筆者は二度とやりたくありません。微妙に濡れた感覚を履いたままというのは耐えられませんでしたし、大きい方など考えたくもありません。
筆者自身は、その経験のあとは仮設トイレを充実させる方向に舵を切りました。
でも、人によっては「おむつで問題ない、快適」という人もいるわけで、自分に合うかどうかは試してみないとわからないというのが正解です。
ただ、災害発生時にぶっつけ本番は止めておきましょう。
いろいろなことが自分にあっていればいいのですが、合わない場合には最悪の状況を生み出すこともあります。
人の意見はたくさんあって、中には相互に矛盾したものもたくさんあります。
どちらが正しい、誤っているというわけではなく、自分にあったものを選んで備えることを考えれば、まずは「試してみる」ことが一番だと思います。
少しお金はかかるかもしれませんが、発災時、そして発災後の自分の生活環境の質をできるだけ落とさないようにするためにも、どんなものでもまずは試してみてください。