結論から書くと、非常食は「自分のモチベーションが維持できる食べ物」を準備しろということになります。
よく非常食として「アルファ米」や「乾パン」などが挙げられますが、これらの食事は本当の非常用です。
例えば、地震が起きて家が倒壊してしまったといった非常事態に、調理器具が無くても食べられるこういった非常食を準備しておこうということで、災害で避難したら、何が何でもこれを食べなければならないというものではありません。
台風や水害などでは、災害発生までの時間が割とあることが多いですので、一食分のお弁当を作ることもできると思います。
この作ったお弁当も非常食になりますし、食べ慣れた味は自分のモチベーション維持にも貢献してくれますから、余裕があるならそういったものを準備することも大切です。
また、普段食べないような高級食材の缶詰なども非常食にしておくといいかもしれません。非常事態だからといって、食事まで貧相にしたり非常事態に落とさなくてもいいのです。できるだけ自分が好きなものを食べて、避難中のモチベーションを落とさないようにしてください。
ただ、多くの人がいる場所になりますので、臭いには気を遣う必要があります。あなた自身が良いにおいだと思っていても、周りにはそれが大嫌いな人がいるかもしれません。そうなると喧嘩になったりしますので、臭いの強いものは避けた方がいいでしょう。
そして、もう一つ。
大好きだからといって、お酒だけは避難中は飲まないでください。
気持ちに不安がある状態での飲酒は、精神的にも肉体的にもよくありません。
お酒は状況が落ち着いてから飲むことにして、間違っても非常食には加えないようにしてください。
災害の起きる可能性のある期間は長くても数日ですので、自分が楽しくなるようなものを非常食にしておくとモチベーションが維持できていいと思います。
あれこれ探して、自分が楽しくなる非常食を用意してみてくださいね。
最後になりますが、お弁当を作る際には衛生には充分に気を遣ってください。保冷剤などで弁当が傷まないようにして、食べ残したものは処分するくらいの衛生管理でお願いしたいと思います。
同じ理由で、生ものは止めた方が無難です。