「損しないか」、「損するかもしれないが得をするかもしれないか」で考えたとき、かなりの確率で損しない方を選ぶ人が多いそうです。
災害に対する備えも、ひょっとしたらそんな「損をしない」という思考の枠の中にあるのかもしれません。
さまざまな備えをしていても、ひょっとしたら生きているうちには大きな災害は来ないかもしれません。
食料、水を初めとする消耗品には消費期限のあるものが多いですから、使わずに期限切れを迎えると「損をした」と感じてしまいます。だったら最初から準備しなければ損はしない、ということで、備蓄や備えをしない人は、結構いるのでは無いかと思います。
でも備えとは万が一に対する対策のことです。
最近では「任意だから」や「掛け損」という理由で自動車の任意保険を掛けない人が一定数いるそうですが、そう言った人達が大きな事故を起こした場合には、金どころか人生が積んでしまうことも起こってしまうのです。
「備えあれば憂いなし」なのですが、起こり得るかもしれない未来よりも、今目の前の現実に対して行動することが多いのは仕方の無いことです。
日本に住んでいる以上、必ずなにがしかの災害に出くわすことは間違いありません。
それが1時間後なのか、それとも30年後なのかがわからないだけなのです。
目の前の状態で損得を考えるのでは無く、長い目で見て、さまざまな備えをしておきたいものですね。