大規模避難所などで多くの人が避難する場所では、トイレの衛生環境が急激に悪化することがあります。
特に水洗式トイレの場合には、断水が発生すると水で流せなくなった汚物がどんどん溜まっていき、大惨事になることもよく起こります。
そうならないためには、断水が発覚した時点でトイレの使用を一時的に禁止すること。そして早急に流すための水を確保することです。
水が確保できた上でトイレの利用を再開すれば、臭気や汚染を防ぐことができます。
ただ、水が確保できない場合にはいつまでもトイレを使用することができませんから、念のために簡易式トイレの準備をしておいたほうがよさそうです。
簡易式トイレには持ち歩くのに便利な個包装型と多くの人が使うのに適した大人数用があります。
準備するのはどちらでもいいですが、利用するにあたっては排泄を見られないようにするための工夫も考えておいてください。
また、臭気という点では猫の砂が非常に優秀です。
もし猫を飼っているのであれば、猫の砂の常備量を増やして非常時に備えるのは有効だと思います。
猫の砂の難点は、人が用を足すとあっという間に砂がなくなること。
また、人が猫の砂を使っていると、猫が怒るかもしれません。
いずれにしても、水や食料だけでなく排泄にも目を向けて、どのように準備したらいいかについて考えておくことをお勧めします。