災害が起きると、さまざまな人が従来の生活を取り戻すために復旧作業を行います。
行政機関はもとより、電気、ガス、水道、道路、輸送、交通など、その作業は多岐に渡ります。
でも、普段からその仕事に従事している人たちでも、被害の状況によっては思ったように復旧が進まないことも多々あります。
そんなとき、もし復旧作業をしている人たちを見かけたなら、一言「ありがとう」や「お疲れ様」の声をかけてみてください。
どれだけ作業している人たちの励みになるかわかりません。
以前、災害復旧で給水支援をしたことがあり、他の街からきた給水車の方と一緒に断水した街を回って水を配って回りました。
その時に、水を受け取った人たちから異口同音に「ありがとう」「助かった」と言われて、他の街から来た給水車の方々はびっくり!
曰く「断水した地域に給水支援に出て、お礼を言われたのは初めてだ」と。
その日は朝8時から給水作業を開始、終了は午後4時30分だったのですが、給水車の方達は「被災して大変なのにありがとうと言ってくれるこの地域の人たちを助けたい」と言って、結局夜9時過ぎまで給水支援を続けられました。
被災した人の暖かい言葉で、作業をしている人たちが奮い立ったのです。
くたびれたとき、焦っているとき、そして先の見えない作業で気持ちが折れそうなとき、被災した人からの温かい一言が作業をしている人たちの気を奮い立たせることができます。
大概の場合、復旧作業している人の中には被災した人も含まれているのですが、自分のことは後回しにして、その地域の人たちのために作業をしてくれているのです。
困っているときほど、対応してくれている人に温かい言葉をかけてほしい。
それによって自分も助かることになるのだということを、こころの片隅に置いておいてほしいなと思います。