災害が起きた後、何から手を付けようかと考えているときにやってくるのが、保険会社の手続きを代行してお金をたくさん受け取れるようにしてやろうと持ちかけてくる業者です。
いかに申請手続きが大変かを力説し、保険会社と交渉して被害以上の保険金を受け取れるようにするということを言葉巧みに伝えて保険金請求手続きを代行しようと持ちかけてきます。
手間のかかると思われる保険金請求手続きをしてくれて被害以上の保険金を取れるようにしてやるというのですから、そうでなくても災害の片付けでげんなりしている被災者に取ってみれば、面倒くさいことを肩代わりしてくれるありがたい存在のように見えます。
もしも保険金請求手続き代行を依頼するのであれば、必ず契約書を交わすことと、その契約書を交わす前に必ず契約書に記載された手数料や成功報酬の額や率を確認してください。大概の場合、相当に法外なことが書いてあると思います。
損害保険の保険金を請求する手続きは、業者を間に入れてやらなければいけないほど大変な手続きではありません。
気をつけるのは、片付けを始める前に被災した状況の写真をたくさん撮っておくこと。
被災者の数が多い場合、調査員が来るのが遅くなることもありますが、そこまで片付けずに待っているわけにはいきません。
そのため、状況の確認できる証拠となる写真が必要とされるのです。また、この写真は行政機関で被災証明を発行してもらう場合にも使うことができます。
ついでに書きますと、間に業者が入ったところで支払われる保険金には差はありません。手数料を払わないといけない分、自分が逆に損することになります。
どうなんだろうと迷ったときには、面倒くさがらずに周囲の人の意見や、消費者センターへ連絡をしてアドバイスをもらうといいでしょう。
また、自分の入っている保険のコールセンターや代理店に連絡をして手続きの方法を確認してみるのも手です。
せっかく自分が支払ってきたいざというときのための保険金です。
きちんと自分で手続きをして、自分の生活の再建に100%使えるようにしたいものですね。