ちょっと便利な水電池

 あなたは乾電池についてはどのように備えをされていますか?
 長期保存に対応している乾電池「エボルタ」や充電池である「エネループ」、あるいはローリングストック方式で電池を確保されていると思いますが、今回は水電池をご紹介したいと思います。

20年未満は大丈夫とあるが、製造年月日が書かれていないのでできてどれくらい経過しているのかがこの製品ではわからなかった。新しいものでは改良されていてほしい。

 写真の水電池は、地元のスーパーの店頭にずいぶんと長い間置かれていたもので、ごらんのとおりパッケージはすっかり色あせてしまっています。
 この水電池をこの店で最初に見たのは東日本大震災の後だったと記憶していますので、それが本当なら8年は経過している計算になると思いますが、この電池はそれでも問題なく使うことができるようです。
 「20年未満の長期保存が可能」と大々的に表示されており、これだけ色あせているにもかかわらず定価販売されていました。
 この水電池、使うときには同封のスポイトで何らかの水分を電池に注ぐだけ。それだけで水電池は発電を始め、使うことができるようになります。
 電池が切れても水分を注ぎ直せばまた発電を再開してくれ、少なくとも2~3回は繰り返し使うことが可能だとパッケージには記載されています。
 水分ですので、飲料水で無くても、雨水やどぶ川の水でも大丈夫ですし、水に限定しませんのでお茶やジュース、小水でも発電を行うことが可能なようです。
 難点としては、発電量が小さいこと。懐中電灯で普通の乾電池と比較すると明らかに暗いです。構造上マンガン電池に近いので、アルカリ電池を推奨しているような機材には向かないと思います。
 ただ、保存期間も長く放電現象も液漏れも起きない非常に便利な水電池。値段も手頃ですし、先日の台風15号のような長期間にわたる停電のような状況だと、水分さえあれば使える水電池は非常に助かるのではないかと思います。

災害時用 水を入れるだけで使える電池!NOPOPO 水電池 単3形3本パック NWP-3-D

 もしも見かけることがあったなら、普通の電池に追加してこの水電池も一組準備しておくとよいのかなと思います。そしてその時には「購入年月日」を記載しておくことも忘れないでくださいね。