【お知らせ】緊急地震速報に長周期地震動階級が追加されます

 本日2月1日から、緊急地震速報の発表基準に長周期地震動階級が追加されることになりました。
 これと同時に、緊急地震速報のうち、震度6弱以上が予測されるときに発表される特別警報に長周期地震動階級4が予測される場合が追加になりました。
 地震では様々な周期の揺れが発生します。規模の大きな地震ほど周期の長いゆっくりとした大きな揺れが起きますが、これを長周期地震動といいます。
 また、建物には高さなどに応じて固有の揺れやすい周期があります。地震の長周期地震動と建物の揺れやすい周期が一致すると、共振が起きて建物が大きく揺れます。
 特に高層ビルは低い建物に比べて固有周期が長いため、大きな地震の長周期地震動の揺れと共振しやすく、長く大きく揺れる傾向があり、震源から離れているところでも高層ビルが大きく揺れている場合が起きます。
 その中でも特に高層階に危険が生じるような大きな揺れがある場合に緊急地震速報の一つとして長周期地震動階級が発表されるようになりました。
 とはいえ、緊急地震速報については現状と何ら変わりはありません。
 高層ビルにいる人たちにより注意を促すための警報基準が追加になったと考えればよさそうです。
 長周期振動ってなんだという方は、気象庁の「長周期地震動とは?」をご確認ください。また、長周期地震動の様子についてはこちらをご覧ください。

長周期地震動とは?」(気象庁のウェブサイトへ移動します)

長周期振動実験模型(youtubeの(株)共立模型チャンネルに移動します)

キキクルを上手に使う

 気象庁が提供しているキキクルというサイトをご存じですか。
 「キキクル」は気象庁がウェブ上で公開している危険度分布を表すサイトのことで、雨による土砂災害や浸水害、洪水の災害の危険度を地図上で確認できるようになっています。
 残念ながらスマートフォン用アプリは作られていませんので、検索エンジンで「キキクル 気象庁」と入力してもらって確認するしかありません。
 できれば、平時にこのサイトを確認してもらい、スマートフォンのホーム画面にショートカットを作っておくといざというときに慌てなくて済むと思います。
 このキキクル、提供されている情報は行政機関のものと同じなので、確認しておけば、行政機関よりも早く危険を読み取ることが可能になります。
 また、その地域のハザードマップも表示できるようになっているので、組み合わせればどこが危険になっていて最悪どうなるのかが一目でわかります。
 この情報が一つの判断基準として使えると思いますので、雨雲レーダーと併せて、上手に活用して下さい。

キキクル(気象庁のウェブサイトへ移動します)