箱わなはわなの中では取り扱いがしやすく、比較的安全な捕獲道具です。
そのため、ホームセンターでも小型の箱わなはよく売られているのですが、野生動物を捕獲するのは、原則として有害駆除の許可が必要だということは覚えておいてください。
ただ、悪さをするから捕獲しようとして箱わなを仕掛けても狙っている動物がかかるとは限りません。多くの場合、関係ない生き物がかかってしまって、箱わなから追い出すのに苦労することになります。
小型動物用の箱わなだと、よく引っかかるのはネコ。蓋が閉まっているのでしめしめと思ってみたら、不機嫌な猫がいたというのは、小型動物用の箱わなをかけたことのある人なら経験があるのではないでしょうか。また、箱わなを仕掛けるときには、中に誘導するためにエサを撒きますが、下手にこれをすると単なる餌づけになってしまうことがあることも悩ましいところです。
現在運用しているイノシシ用の箱わなは結構大きなものを使っているのですが、ここひと月ではタヌキ、アナグマ、アライグマ、からす、スズメ、テン、そして野ウサギが来ていて、肝心のイノシシは影も形も見えません。
狙っている獲物を捕まえるのは相当難しいということと、寄せないように防除をするほうが結果的に簡単なことも多いということを知っておいてほしいなと思います。