気象庁発表の警報の中でよく発令されるものの中に大雨警報と洪水警報があります。
筆者は大雨警報が出て、その後洪水警報が出るようなイメージがあったのですが、必ずしもそうなるわけではないようです。
試しに気象庁のウェブサイトを確認してみると、
大雨警報は「大雨による重大な土砂災害や浸水害が発生するおそれがあると予想したときに発表します」と書かれており、中略して「雨がやんでも重大な土砂災害等のおそれが残っている場合には発表を継続します」とあります。
洪水警報は「河川の上流域での大雨や融雪によって下流で生じる増水や氾濫により重大な洪水災害が発生するおそれがあると予想したときに発表します」となっています。
このことから考えると、大雨警報が出た後に洪水警報が出ることはありますが、洪水警報単体でも発令されることがあるということになります。
河川の上流域で大雨が降れば、下流域で雲一つなく晴れていても流れてきた大雨の水が合流して氾濫ということも当然起きるわけですから、言われてみれば納得です。
その地域に雨が一滴も降っていなくても、上流部で降った雨による河川氾濫がありうるとなると、洪水警報が発令された場合にはどんなに天気がよくても早めに浸水想定区域外へ避難を開始した方がよさそうです。
河川の流域に住んでいる人は、住んでいる地域だけでは無く上流部の天気も気にしておいた方がより安全を確保できそうですね。
参考:気象庁ウェブサイト「気象警報・注意報の種類」