防災に限らず、物事を考えていくときには客観的な視点が必要となります。
「客観的」という言葉を辞書で引いてみると「誰が見てももっともだと思われるような立場で物事を考えるさま」とあります。
誰が見てももっともだという状態にするためには、可能な限り数値化できるものは数値化することです。
数値は嘘をつきません。その数値に意思が関わることでいかようにでも考えられてしまうのですが、基礎となる数値は数値でしかないのです。
数値化できないものは対策を考えることも難しくなりますから、できるかぎり数値化してみることが客観的に考える第一歩だと思います。
防災に関していえば、例えば「家から歩くと何分で避難所へ移動できるか」や「近くの高台まで避難するのに何分かかるか」、「自分の居る場所から階段を使って外へ出るまで何分かかるか」などがあります。
これらを知ることで、対策するための時間が具体的にわかるようになってきますから、より安全が確保できるようになります。
他にも「自分が背負って歩ける重さ」を知っていると非常用持ち出し袋の重さをどれくらいまでで作ればいいのかがわかります。
自分がトイレにいく回数を知っていれば、携帯用トイレの準備もしやすいでしょう。
一食に食べる量がわかっていれば、非常食の準備も的確にできます。
自分の情報を数値化しておくと、防災に対する備えにも有利になってきます。
何から手をつけようかと悩む前に、まずは自分の情報を数値化してみてくださいね。