照明の種類を考える

 当研究所がやっている防災ポーチの説明では小さな懐中電灯をセットしています。

よく百円均一ショップで売っているミニ懐中電灯とホイッスルの組み合わせ。

 電池のサイズが少し特殊で手に入りにくいのが難点ですが、光量もそこそこあって小型で普段の持ち歩きに邪魔にならないので百円均一ショップのホイッスル付きのものをお勧めしています。
 ただ、連続使用となると少し心許ないのも事実。この場合には同じく百円均一ショップで単三電池を使う懐中電灯をお勧めしています。防災ポーチや非常用持ち出し袋の中で簡単にスイッチが入らないように、後部にスイッチのあるものがいいです。

スイッチが側面にあるタイプと後ろについているタイプがあるが、後ろにスイッチのあるタイプの方が「知らぬ間にライトがついてた?!」という事故は防ぎやすい。

 移動になると、災害対応時には手をなるべく空けておきたいので、やはり百円均一ショップのヘッドライト、または胸元につけられるL型ライトが便利です。

クリップライト。胸元につけておくと両手で作業しやすい。作業向き。
ヘッドライト。視線と光の行き先が常に同じになるので便利。

そして、避難所に入るとランタンを使うと落ち着いた感じがしていいです。
 500mlのペットボトルや白ビニール袋を使って懐中電灯をランタンにする方法もありますが、電池式ランタンが一台有ると、トイレやちょっとした外出時に懐中電灯を使うことができるので安心感が違います。

懐中電灯に白いビニール袋を巻き付けて作った簡易ランタン。懐中電灯の性能もあって、ちょっとまぶしい。

 電池式ランタンにも太陽パネルがついた充電式と乾電池を使う電池式がありますが、どちらでも問題ありません。

家電量販店のプレゼント企画で配布されたランタン。充分使える。


 懐中電灯とランタンでは、必要とされる光量と指向性が異なります。懐中電灯ではなるべく明るく、指向性があるものが必要ですし、ランタンはそこまで強烈な光である必要はなく指向性がない方が使いやすいものです。
 非常用持ち出し袋や防災ポーチをなるべくコンパクトにするために照明を集約化したいところではありますが、場所取りと移動時に使うことを考えて、最低でも二つは用意しておきたいですね。
 ここでは百円均一ショップのアイテムを紹介していますが、もちろん普通のアウトドア用品や量販店で売っているものの方が確かでしっかりとしています。
 どちらにしても使い勝手を把握していないといざというときに使えないですから、自分の行動にあう照明を探して見つけておいてくださいね。