気象の注意報と警報の基準を知っていますか

 ここのところ、石西地方でよく出ているのが雷注意報と強風注意報です。
 雷注意報も強風注意報も、イメージとして雷が起きるようになるのかなとか、風が強くなるのかなという感じはありますが、その発表される基準ってなんだろうと思ったことはありませんか。
 注意報も警報も、気象庁ではきちんと発表する基準が決まっています。市町村ごとにその基準が設定されているため、注意報や警報が発表されるときには市町村ごとに発表されています。

警報・注意報発表基準一覧表(島根県)(気象庁のウェブサイトへ飛びます)

 基準をそれぞれ調べてみると、石西地方の益田市、津和野町、吉賀町はいずれも平均風速12m/s以上の風が吹きそうな状態の時に強風注意報が発令されることになっていました。
 この基準というのはさまざまな条件で発表される基準が引き下げられることもあるようで、例えば、地震や水害の後でいつもよりも少量の雨で被害が出そうなときなどに、大雨注意報や大雨警報の基準が引き下げられています。
 強風注意報や暴風警報の条件が引き下げられる状態というのはいまいちイメージができませんが、それでも何かの拍子に基準が変わることもありそうです。
 ちなみに、暴風警報は平均風速が20m/s以上で発表されるようですが、この基準も益田市、津和野町、吉賀町では同じでした。
 風速の数値だけ聞いてもなかなかイメージが難しいのですが、近くで体験できる施設として、広島市江波山気象館があります。
 現在新型コロナウイルス対策のため閉館中だそうですが、ここの突風カプセルという風の体験装置では風速20m/sの風を体験することができます。

広島市江波山気象館の突風カプセル。風速20m/sの風が体験できる。

 他にもさまざまな気象に関する展示がされていて、非常に楽しく気象が学べる施設ですので、再開されたら是非一度お出かけください。