電気、ガス、灯油、薪、炭など、おうちで使うエネルギー源にはさまざまなものがあると思います。
最近は安全性や燃料コストの安さ、掃除のしやすさなどでオール電化にしているおうちも多いと思いますが、防災の視点から見ると、エネルギー源はなるべく多くしておいた方が安全だと考えています。
例えば、電気であれば災害や思わぬ障害による大規模停電がいつ起きてもおかしくはありません。そんなとき、ガスや灯油など他のエネルギー源があれば、停電のときでも暖を取ったり調理をしたりすることができます。
電気とは異なり、他のエネルギー源の場合には酸素が必要になりますので定期的な換気は必要となるのが難点ではありますが、いざというときに凍えなくて済むのは何よりの安心になると思います。
もちろんオール電化がいけないというわけではありません。送電が止まることによって停電になることが困るのですから、蓄電池が備わっていればそれである程度まではカバーが可能になります。
太陽光発電システムがセットになっていれば、日中の発電も可能になりますのでそれなりに生活が維持できると思います。
ガスや灯油は燃料としての使用期限が存在しますので、保管しておいて何年も放っておくというわけにはいきません。
薪や炭は、乾燥した環境が維持できるなら年単位で安定して保管することができますが、使い方にはかなりのコツが必要です。
これらを備えるのであれば、日常生活の中に上手に組み込んだり、キャンプやバーベキューなどで定期的に消費をしながらローリングストックしていうことになるでしょう。そこまでたくさんでなくてもいいと思いますが、数日間はエネルギー源として使用可能な量のストックは必要です。
自分の生活にあったエネルギー源の多重化について、考えてみてくださいね。
追伸:軽油+発電機の組み合わせはどうだろうかというご相談をいただくことがありますが、こちらは値段が高額になること、大きな音と排気ガスが出ること、利用頻度が費用に見合ったものかをご検討いただき、周辺環境や電気の必要量などをよく考えて必要だと判断した場合に準備されればいいと思います。
燃料の軽油も長く置いておくと変質してしまうことがありますので、そのあたりも十分に気をつけていただければと思います。