手袋を考える

 警視庁警備部災害対策課さんがTwitterでいろいろな情報を発信されていて、当所もよく参考にしているのですが、12月18日の記事で手袋について触れているものがありました。
 寒くなってきましたし、いざというときに手を守ってくれますので、ぜひつけて欲しいですし、そうでない場合でも、非常用持ち出し袋や防災ポーチに自分用の手袋を入れておいて欲しいなと思いましたので、今回は手袋について考えてみることにしました。

 手袋は、危険なものや寒暖、さらには水や汚染物から手を守ってくれる道具です。種類としては、
(1)軍手のように編み上げられていたり、布をカットして作られているもの
(2)皮でできているもの
(3)ビニール等でできているもの
に大きく分けることができると思います。

 それぞれのメリットデメリットを考えてみたいと思います。
 (1)のメリットとしては、中に空気の層が作られるために暖かいこと。そして値段が安いこと。デメリットとしては、隙間から液体や汚染物質がしみこんでくること。
  (2)のメリットは、よく手にフィットして汗がたまりにくいこと。また、縫製にもよりますが汚染物質がしみにくい構造のものが多いです。デメリットとしては、値段が高いことと手に合うものを見つけるのがちょっと大変なこと。
 (3)のメリットは、液体や汚染物質を通さないことと、値段が安いこと。デメリットは蒸れること、そして厚手になると細かな作業がしにくくなり、薄手になると破れやすくなることです。

 それぞれに特徴があるので、目的に応じた使い方をするとよいと思います。
 私自身はこの4種類を使い分けているのですが、寒い時期の泥出しなどで細かくない作業の時には軍手+厚手のビニール手袋を使うと暖かくて汚染もされず、非常に仕事がしやすいと思います。
 写真や書類の回収や整理などをする場合には、薄手のビニール手袋を使います。また、被災時の外傷の手当をするときにも使えます。
 オールマイティで使っているのが革手袋で、ひどい汚染状態でなければこれが一番使い勝手がいいなと感じています。


 4種類を全部揃えておけば一番ですが、備蓄として持つなら、軍手+ビニール手袋が一番いい組み合わせかなと考えますが、いろいろと試してみて、自分が納得いく組み合わせで非常用持ち出し袋に入れておくとよさそうです。
 最後に、子どもの手は成長によってどんどんサイズが変わってきます。最低でも半年に1回はサイズを確認し、小さすぎて入らないということがないように気をつけておいてくださいね。