ずいぶん昔のことになりますが、昭和58年7月に起きた島根県西部水害で氾濫した益田川の氾濫部分と、どんなものだったのかは忘れてしまったのですが昔の絵図面とを比較してみたことがあります。
すると、川から氾濫した水は絵図面にあるような場所に沿って流れていることがわかりました。
度重なる河川改修で流れが変わっていても、氾濫したときには昔流れていた場所を流れていくのだなと妙に感心したことを覚えています。
もっともそういう場所は、以前は田しか作られておらず、万一河川が氾濫したときに遊水池として被害を防ぐような作りになっていました。
益田川と高津川の二本の川に挟まれた益田平野は、そのため河口に田の多い土地となっています。
ただ、今の益田平野を見ると、元は河川敷だった場所や遊水池にかなりの建物や道路ができており、もしも河川が氾濫したらこれらの地域は氾濫した水に浸かってかなりの被害がでそうな気がします。
あなたがお住まいの地域は水に浸からないくらいの高さが確保されていますか?
万が一の時には、きちんと避難先が決めてありますか?
少なくとも昔の川や遊水池だった場所に住んでいる場合には、水による被害は考えておかないといけないことだと思います。
水は昔の流れを覚えています。
そのことを忘れないように備えをしておきましょう。