先日お隣の国で群衆雪崩による死傷者が出たというニュースがありました。
150名以上の方がお亡くなりになったということで、犠牲になられた方にはご冥福をお祈りいたします。
日本でも平成13年に明石市であった花火大会で同じような群衆雪崩が発生し、11名の方が亡くなっていますが、大勢の人が密集した状態で移動を行っているとき、移動ができている間はいいのですが、何かの原因で移動の流れが止まってしまっても、止まった部分から後ろの人は止まれません。
次々に人が押し寄せて圧縮状態になり、動けなくなって窒息してしまったり、倒れる人の下敷きになった圧死したりします。
学校などの避難訓練で「押さない」「走らない」「しゃべらない」「戻らない」をまとめて「おはしもを守ろう」という言われ方をされることがあります。
避難に限らず、人が移動するときの速度は人それぞれで、同じような速さにはなりません。
そのため早い移動速度の人が遅い移動速度の人にひっかかると、そこで詰まってしまいます。
ここで早い人が遅い人にペースを合わせることができれば事故になりませんが、遅い人を押してしまうと、そこで転倒事故が発生してしまいます。
避難の時だけではなく、移動時にも絶対に人を押さないこと。
特に大勢の人が移動しているような場所では、群衆雪崩を引き起こさないためにも、前の人にあわせた動きをするようにしてください。