絶滅の恐れがある野生動植物の種の保存を目的として、環境省が捕獲・採取や譲渡、販売などを禁止している「国内希少野生動植物種」は最近追加される動植物が増えてきていますが、この1月11日から新たに15種追加されることになりました。
有名なものではゲンゴロウと二ホンザリガニが入っています。
二ホンザリガニは北日本以北に生息しているのですが、もともと数が減っているのが心配されていたものなので妥当だと思いますが、ゲンゴロウの追加が意外な感じがしました。
考えてみると、昔は普通に畔や溝、川や池などでよく見かけていたタガメもすでにこの国内希少野生動植物の一つになっています。
護岸や圃場整備で土がなくなっていることや、さまざまな生物が生息できなくなっていることを考えると、肉食昆虫であるゲンゴロウも数が激減していくのは予測がつく話です。
このままいくとどうなるのかなという気がしますが、割とその辺にいたゲンゴロウも絶滅するかもしれない種に入ってしまったのが驚きです。
ゲンゴロウの全ての種類が対象になっているわけではないようですが、ゲンゴロウを捕まえるときには種類をしっかりと確認したほうがよさそうです。
ちなみに、指定後にこれらの国内希少野生動植物種を許可なく捕獲・採取などした場合には、個人で5年以下の懲役または500万円以下の罰金、法人では1億円以下の罰金となっていますのでご注意ください。
また、ネットオークションやネット販売などで出品されたことに気づかれた場合には環境省に報告してほしいいとのことなので、もし見かけたら環境省までご一報をお願いします。
絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律施行令の一部を改正する 政令の概要(環境省のウェブサイトへ移動します)
ゲンゴロウ(wikipediaに移動します)
二ホンザリガニ(wikipediaに移動します)