アルファ米というのは便利なもので、水を含む液体であれば一応は戻せるようです。
いろいろな防災関係のホームページでさまざまな飲み物を使ってアルファ米を戻す実験をしているのですが、その中で目を引いたのが、野菜ジュースやトマトジュースで白飯を戻すというもの。
アルファ米は製造会社さんがさまざまな努力をされており、発売当初に比べると格段に味はよくなっているのですが、どうしても特有の香りや食感があります。
ですが、野菜ジュースやトマトジュースで戻せるなら、ひょっとしたらおいしいケチャップライスのようなものができるのではないだろうか。
というわけで、実験してみることにしました。
実験は防災マップ作りの最中、昼ご飯の一つとして作成することにしました。ケチャップライスは割と子ども達に好まれる味だと思うので、評判を確認したいということもあったからです。
今回使ったのはアルファ食品の白飯。それにデルモンテの野菜ジュース170gを使います。
注ぐ水の量は160gということなので、内部に引かれている線まで野菜ジュースを注ぎます。
あとは、口を止めて1時間ほど待つだけ。
しかし、ここで問題発生。お昼前の空腹時間ですからとても1時間も待てやしない。というわけで、白飯+野菜ジュースはそのまま放置されて炊き込みご飯の食べ比べ+じゃがりこのポテトサラダに缶詰のデザートのお昼ご飯となりました。
食後、入れ物を少しもんでみると、なにやらザリザリとした手触り。
中を覗いてみると、どうやら野菜ジュースを吸い込んでいるところとジュースが届いていないところがあったみたいです。
口を閉めて上下をひっくり返し、手で揉んでしばらくすると、ザリザリ感がなくなっていい感じになってきました。ただ、中を覗くと、色がまだらです。
野菜ジュースを使うときには、注ぐ量は指定量よりも多めに加えてアルファ米がジュースを吸い込みやすいように中をかき混ぜる必要があるかなと感じました。
さて、できあがった野菜ジュースご飯ですが、子ども達の3時のおやつとして試食してもらいましたが、適度な酸味が効いていて、水で戻した白飯よりもおいしいという意見をいただき、結局完食となりました。トマトが苦手で無ければ非常においしいです。
この方法でいいなと思うのは、目先の変わったご飯を食べることで食事に変化を持たせることができることと、被災後に圧倒的に不足するビタミン類をさほど苦労せずに摂取することができること。
今回は赤い野菜ジュースで試してみましたが、今度は緑の野菜ジュースでやってみようかなと考えています。