面白いもので、頭がいい人ほど理解ができていても実際にやっていないということが多いなと感じることがあります。
例えば地震。揺れに耐えうる防御姿勢をしっかりととる必要がありますが、この防御姿勢はいる場所や条件によってさまざまな正解があります。
ただ、頭で理解しているだけだと、机の下に入るか、頑なにダンゴムシのポーズを取るかの二択になってしまいます。
実際にやってみると、机の下に入るだけでは頭は守れませんし、ダンゴムシのポーズが常に正解ではないということもわかると思います。
また、非常用持ち出し袋では、政府の推奨が10kgから20kgなので、それまでなら誰でも持てると思っている人が多いです。
でも、実際に6kgのリュックサックを用意して背負えるかということをやってみると、背負えない人も結構います。
実際に体験してみることで、頭の中の想像を異なっていることに気づき、そこから初めて災害対策の行動が自分のものになっていく。
そんな人が非常に多い気がします。
頭がいい人は、実際には頭の中で完結してしまっていて、行動に移してみることはあまりしないようです。
でも、一度でもやってみると、通り一遍の内容ではなくて自分にあった方法を考えるようになります。
例えば起震車や降雨体験車などが存在するのは、体験を通すことで体そのもので考えるようになるからなのではないかと思います。
そんなことはわかっている、や、やるまでもない、当たり前、という人はびっくりするくらいたくさんいます。
では、実際に思った通りに本当に体は動かせるのか。
まずは体験してみてはいかがでしょうか。