「どこでもシェイクアウト」の勧め

机の下でダンゴムシ
机の下でダンゴムシはお約束です

 最近あちらこちらで地震が起きていますが、とっさのときに身を守る行動が取れるかどうかは普段それを意識しているかどうかにかかっています。
 普段の自信対応訓練では「机の下に入る」と習慣付いている方も多いと思いますが、もし道路の上で地震に遭遇したらどうしますか。
 道路の上に机はありません。どのような行動を取ると身の安全の確保をすることができるでしょうか。
 それを身につけるために、「どこでもシェイクアウト」をやってみることをお勧めします。
 「シェイクアウト」とは、2008年にアメリカで始まったとされる地震防災訓練のことで、「地震を振り払う」という意味で作られた造語だそうです。
 内容は地震の際に身を守る行動3原則を1分間で行うもので、具体的なアクションは

1.姿勢を低くする

2.頭や体を守る

3.揺れがおさまるまでじっとしている

という流れになっています。
 シェイクアウト訓練自体は多くの人が同時に短時間でやる訓練のようですが、別に一人でやってはいけないというルールはありません。
 例えば普段の生活の中で、「今ここで地震が起きたら、身を守る行動3原則をどのように取ればいいのか」を考え、実際に体を動かしてみることでできるかどうかを判断し、どうすればより身の安全な確保できるのかについて考えておけば、いざというときに考えずに身を守る行動を取ることができます。
 外出先や、ふとしたときにやってみることで、身を守るための行動の経験値が溜まっていきますから、いざというときに身を守る行動が取りやすくなります。
 周辺の状況や置かれているもの、人の流れなどで安全な場所や身を守る行動はいろいろと変わっていきますので、あらゆるところで一度やってみて、実際にそう動くとどうなるのかについて考えてみてください。
 自信が無い場合には、最初は防災をよく知っている人と一緒にやってみるといいと思います。
 自分では安全が確保できたと思っていても、窓ガラスやつり天井が落ちてきたり、ものが飛んでくる可能性があったりと、意外なものが凶器になることに気がつけると思います。
 もちろん当研究所でもシェイクアウト訓練のお手伝いをすることはできますので、ご希望があればお問い合わせください。