できることとできないことを見極める

できることを増やすのも一つの方法。小さい子でも、理解できていればたき火を安全に使うことはできる。

 災害が起きたとき、絶対にやってはいけないことが「無理をする」ということです。
 「非常時だから」といって人に頼ってはいけないと思ってしまうのは非常に危険です。非常時だからこそ、自分にできることをしっかりと見極めて、できない部分をできる人に助けてもらうということが必要なのです。
 誰しも得意なこと不得意なことがあり、できることできないことがあります。自分ができないことは助けてもらい、自分ができることで誰かを助ければいいのです。
 例えば、自主防災組織というのがありますが、筆者はこれができる範囲でお互いを助け合うために作られたものだと考えています。
 だから、何でもかんでも自主防災組織にやらせるのは間違っていると思っていますし、現在自主防災組織で機能不全を起こしているところが多い理由も、その辺にあるのではないかと思っています。
 できることとできないことの見極めとお互いに助け合うという前提。
 これが災害時には普段以上に必要となると思っています。