大雪と昆虫

 そろそろあちこちで雪の声を聞くようになってきましたが、今年はラニーニャ現象が発生しているそうで、大雪になるかもしれないという話が雑誌などにちらほらと出ています。
 気象庁の「ラニーニャ現象発生時の日本の天気の特徴」の中では冬の気温と降水量に有意な差はないそうで、そこまで神経質になる必要もないのかなと考えています。
 ところで、大雪を予測するのに民間伝承では結構虫が登場します。
 例えば、「カメムシが家の中にたくさん入ってくるときには厳冬」「カマキリの卵が高い位置にあると大雪」「蛾が大量発生するときは大雪」「クマケムシの背中の縦線が太いほど寒冬」など、その地域によっていろんな伝承があるようです。
 あなたのお住まいの地域にはどのような伝承が伝わっているか、内容を確認して天気を予測してみるのも面白いかもしれません。
 ちなみに、今年当研究所のあるところでは屋内ではほとんどカメムシを見かけません。それから考えると、極端な寒い冬にはならない気がするのですが、果たしてこの伝承が当たるのかどうかは、来年春のお楽しみです。

ラニーニャ現象発生時の日本の天候の特徴(気象庁のウェブサイトへ移動します)