台風の進路予想図の見方

 近づいてきている台風14号は進路予測がちょっと難しいようで、かなり大きな予報円が描かれていますが、この予報円を始めとする台風の進路予想図について、あなたはご存じですか。
 恐らく、なんとなくのイメージはあると思うのですが、それを言葉にしようとすると結構難しいものです。
 今日はこの台風の進路予想図の見方を再確認しておきたいと思います。もしご存じでない方がおられたら、せっかくなので覚えていただけるとうれしいです。

1.台風の進路予想ってなんのため?

 台風が発生すると、被害や事故を防止するために台風情報が発表されます。
 これは台風が発生し、どのような状態なのか、そしてどこへ向かうのかを予測するもので、最近では気象庁を始め世界各国の気象担当機関がさまざまな予測を出しており、矢印のたくさんついた進路予想図を見たことのある方もおられるのではないでしょうか。
 この台風情報、台風が発生すると発表時点から24時間後までの予想は3時間ごとに、120時間先までは6時間ごとにそれぞれ提供されます。また、日本列島に近づいて災害などが予測される事態になると、1時間ごとに現在位置と1時間後の推定位置が発表されるようになっていて、その台風の影響域から日本連騰が抜けるまではいずれかの方法で情報提供が続きます。
 台風に備えるためにはいつ頃来るのか、自分の住んでいる地域はどうなるのかという情報が必要なので、この進路予想は非常に重要なものです。

2.台風の進路予想図

台風の進路予想図は次のような図面になっています。

 青線は今までの進路です。
 赤い円はその台風の「暴風域(風速25m/s以上)」です。
 かなり見にくい状態になってしまったのですが、黄色の円はその台風の「強風域(風速15m/s以上)」です。
 黒い丸印(わかりにくいですが破線です)の部分は、その時間にその円の中に台風の中心が来る確率が70%とされる予報円で、黒線(これも破線です)は予報円を結んでいるものです。
 気をつけておいて欲しいのは、台風の中心は予報円の真ん中にくるのではないということです。台風の中心が予報円内のどこかに来る可能性があるというになっており、その確率は70%とされています。そして、予報円の外側にある赤線は、台風が予報円の中に来たときに暴風警戒域となる可能性のある範囲を表しています。
 台風の中心位置によっては、暴風域にはいらない可能性があるということです。また、暴風域がなくなると予測されている時点でこの赤線は消えて予報円だけとなります。上のサンプルでも3日目には赤線が消えた状態になっています。

3.台風のサイズ

 台風は10分間平均風速が17.2m/s以上の風を伴うものだということはご存じだと思いますが、その大きさや勢力を表す表現というのも、気象庁発表では決められています。
その用語は次のとおり。

 例えば「大型で非常に強い」と書かれると強風域の半径が500km~800km未満で最大風速が44m/s~54m/sの勢力があることになります。

最近の台風は迷走するものも多く、進路の予測がかなり難しい状態のようです。
最初の予測で範囲ではなかったから安心するのではなく、定期的に気象情報を確認して予報円や暴風警戒域に変化がないかを確認し、もし影響がありそうな予報に変わったら、しっかりとした対策を取るようにしてくださいね。

■台風と温暖化

 ここ数年、大規模な台風の襲撃が続いていますが、ちょっと気になるニュースを見つけました。

温暖化で台風遅くなる 被害拡大の恐れ―気象研(2019.01.08時事ドットコムニュース)

 ニュースの内容は、地球温暖化が進むと、台風を動かすための偏西風が北上してしまうため、移動速度がゆっくりとなりそうだという気象庁気象研究所の研究成果が発表されたそうです。
 そうでなくてもここ最近の台風は大型化した上になかなか勢力も衰えないという状態になっているわけですが、その上移動速度がゆっくりになると、長時間にわたって居座るため、被害が大きくなりそうです。
 さまざまなところで影響を与えている温暖化。人ごとではなさそうです。