イノシシの罠については引き続き監視および管理を行っていますが、5月に仕掛けている箱わなと柵を隔てた敷地に置いていた餌の入った丸ペール缶をひっくり返されるという事件が2回ありました。
最初は熊かと思ったのですが、監視カメラの判定結果は大きなイノシシで、対策として餌のペール缶の前に箱わなを仕掛けてみました。
結果は、わなの半分くらいまでは体が入るのですが、箱わなの扉を閉めるトリガーという装置を器用に躱して餌だけ食べている状態。
この依頼を最初にいただいたときに発端となった個体ではないかとも思うのですが、非常に頭はよいみたいで、なかなかうまくはかかりませんでした。
6月の中旬くらいから、わなを運用している山の反対側で道路工事が始まり、それに伴ってイノシシが一切寄ってこなくなりました。
工事自体は半年くらいやるようですので、少なくとも夏の間は寄ってこないのではないかと判断し、一度罠の蓋を閉じました。
今後は監視カメラで状況確認をしながら経過観察することになりますが、もともとイノシシを近寄らせないという目的で設置した箱わなですので、うまくいけばこのまま管理終了、撤去となるのではないかと思っています。
捕獲するということは、基本的には餌を撒いてその場へ獲物を寄せることになり、有害鳥獣対策としては、実はあまり面白くないことになります。
このままイノシシがでなくなってくれることを願いながら、しばらくは監視活動を続けます。