阪神淡路大震災を知っていますか?

1995年1月17日午前5時46分。兵庫県の淡路島から神戸市にかけて発生した大きな都市直下型の地震でした。
太平洋戦争の後、高度成長期における日本ではさほど大きな地震に見舞われることが無く、ある意味で地震の怖さを忘れていたとき、この地震は起こりました。
結果として震災関連死を含む死者6,343名という、それまでの地震ではありえないような数の犠牲者を出すことになってしまいました。
この地震の影響は大小さまざまなところへ波及していきますが、災害支援ボランティアがあちこちで活躍したのもこの災害がきっかけとなっています。
この災害には、筆者の知り合いもたくさん巻き込まれました。
幸いにして多くの知り合いは無事でしたが、その知り合いにどのような手助けができるのかを、真剣に悩んだ記憶があります。
結局出かけても手伝えることは無く邪魔になるだけと言うことで、何もできなかったのですが、何もできないのかというその時の葛藤が、現在の防災研究所を立ち上げる遠因の一部になっています。
既に25年が過ぎて、「覚えていますか」から「知っていますか」と言った方がいい感じになってきましたが、その時に何が起きたのかについては決して風化させて良いものではないと思います。
被災当事者であっても、時間が経てばその時どうだったのかは記憶の彼方になってしまいます。
でも、いろいろな現在の災害対策が起こるきっかけとなったあの震災は、できうる限り語り継いでいって欲しいと思っています。