地震の回数と頻度では、日本は恐らく世界で一番多い国なのではないかという気がします。
ただ、どうして地震が多いのかについて考えてみたことがありますか。
その理由の一つが、日本が今の形になった理由でもあるプレートの問題です。
簡単な作図になりますが、まずは次の絵を見てください。
これは日本列島と陸の乗っているプレートの関係を示すものです。
かなり適当な日本地図の上におおざっぱに線を引いたものなので実際には自分で確認して欲しいと思いますが、日本列島は4つのプレートがぶつかっている場所であることがわかればいいと思います。
そのうち、矢印を確認していただきたいのですが、これがプレートが押しつけられている方向を示しています。
太平洋プレートとフィリピン海プレートが北アメリカプレートとユーラシアプレートに押しつけられていることがわかると思います。
そんな馬鹿なと思った方は、国土地理院のウェブサイトで地面がどれくらい動いているかを確認できますので、是非一度ご確認ください。
さて、押しつけられたプレートは、そのうちに崩壊してかかっている力が一時的に小さくなります。この崩壊時に地震が起きるというわけです。
下の図面で、海溝部に潜り込んだプレートがわかると思いますが、これが摩擦の力で反対側の陸地を引っ張っていきます。
そして限界点を超えた瞬間、陸地か海側かのどちらかが崩壊して力を逃がすのです。
力が均等にかかり続ければ崩壊するタイミングも極端に大きくずれることはないので、ある程度周期的に地震が起きることが予測できます。
それから考えると、プレートの移動が収まらない限りは日本と地震は切り離せない関係になることがわかると思います。
地震大国日本は、その成り立ちからして地震から逃げることはできません。
絶対に地震が起きない場所はないのですから、どこに住んでいても地震には備えておいた方がよいと思います。