水害対策でよく使われるのが土のうといわれるもので、麻袋などに土を詰めて積み上げ、水の被害を防ぐために使われています。
ですが、土のうは非常に重たく、作るための土を持ってきたり積み重ねたりといった作業も一人でやるにはかなり無理があります。
家の周辺や外などで水の被害を防ぐためには土のうが必要だと思いますが、家屋への浸水など、じわじわと広がってくる浸水対策には水のうも有効です。
今回は水のうを作ってみようと思います。
1.水のうのメリット
1)一つあたりの重量は少ないので、一人でも作って運ぶことができる
2)ビニール袋なので柔らかく、水が侵入してくる場所にしっかり貼り付くため、水の浸入がしにくくなる
3)単価が安い
2.水のうのデメリット
1)形がしっかりとしていないので積み重ねることが難しい
2)しっかり、丁寧にビニール袋の口を縛らないと水漏れして水のうとして使えない
3)一つ一つは小さいので、水の勢いのある場所では水に負けてしまう
3.水のうの材料
1)買い物用ビニール袋2枚(水のう一つあたり)
2)水のうにいれる水
3)バケツ(写真は折りたたみできるバケツを使用)
4.水のうの作り方
1)買い物用ビニール袋を二重にし、口を開いてバケツの中に入れます
2)内側の袋に水を6分目まで入れる
3)内側の袋の口をしっかりと縛ります
3)外側の袋の口をしっかりと縛ります
4)水を防ぎたい場所に移動させ、そっと置きます
5)必要な数だけ(1)~(4)を繰り返します
水のうは大きくすることはできますが、土のうと違ってしっかりとした形がないため、どうしてもぺちゃんとなって安定した形状を作ることは難しいです。
そのため、扉やサッシなどからのゆるやかな浸水を防ぐのには使えますが、勢いのあったり量が多かったりする水を防ぐことは難しいことは知っておいてください。
ただ、簡単に作れることと作るのに時間がかからないこと、人手が土のうほど必要ないことから、家の中の守りに使うことはできます。
また、この水のうはトイレや水道の排水口の上に積むことで溢れている水の逆流を防ぐことができます。
土のうほどの丈夫さはありませんが、自宅を守る手段の一つとして、作り方を知っておくと便利だと思います。ただ、元々ビニール袋なので傷つけたり破いたりすると、水を防ぐはずの水のうからこぼれた水で家の中が水浸しになりますのでご用心。