なんだか台風が次々に発生しての日本の周囲にやってくるようですが、この台風を表す表現について考えたことがありますか?
テレビやラジオなどで「大型で非常に強い台風」などという表現がされるとき、なんだかすごい台風が来ているということはイメージできると思うのですが、その台風は具体的にどんな台風なのかというと、説明に困ることも多いのではないでしょうか。
今回は気象庁からの発表でよく使われる言葉について確認してみたいと思います。
1.強風域と暴風域
台風の進路情報では「この台風は中心から半径40km以内は暴風域を伴い・・・」という表現がされることがあります。
これはその台風の風の強さを表現しているもので、風速25m/s以上の部分は「暴風域」、風速15m/s以上の部分は強風域と表現されます。台風情報などで絵が描かれている場合には、黄色の実線で書かれているものがその台風の強風域、赤の太実線はその台風の暴風域を表しています。
また、「○○m/s」という表示は10分平均の風速のことをいいます。
2.大きさと強さ
台風の勢力を示す目安として使われる台風の「大きさ」と「強さ」 の表現ですが、 「大きさ」は強風域の半径を、 「強さ」は最大風速をそれぞれ示しています。具体的には、以下の表のとおりになります。
ですので、最初の例にあるような「大型で非常に強い台風」の場合には「強風域の半径が500km以上800km未満で最大風速が44m/s以上54m/s未満の台風」ということを表しています。
また、この条件に当てはまらない台風では大きさや強さの表現はしないため、「この台風は中心から半径40km以内は暴風域を伴い・・・」といった言い回しになります。
知らなくても困ることはあまりない言葉ですが、使われる用語について、実は気象庁は明確に決めています。
興味のある方は、一度気象庁のホームページを覗いてみてはいかがでしょうか?