1981年5月31日以前に建てられた家は危険なので耐震化診断をしてください、という話がよくあります。
これはこの時点で建築基準法が変わったために、これ以降に建てられた建物はより耐震に優れているからです。
阪神淡路大震災ではかなりの家屋がつぶれてしまいましたが、これは古い家屋が直下型地震の衝撃に耐えられなかったことが原因で、比較邸新しい建物が多かった東日本大震災や大阪北部地震では殆ど家は倒壊しなかったという話があります。
でも、耐震化というと真っ先に予算のことが頭をよぎるのでは無いでしょうか。場合によっては立て替えた方が安くなると言う場合もありますから、なかなか耐震化の前の耐震調査にすら踏み切れないというのが実情です。実際には耐震診断に対して行政の補助がある場合が多いです。
益田市 https://www.city.masuda.lg.jp/soshiki/39/detail-31446.html
津和野町 https://www1.g-reiki.net/tsuwano/reiki_honbun/r129RG00001117.html
吉賀町 https://www1.g-reiki.net/yoshika/reiki_honbun/r128RG00000838.html
予算の都合を考えたとき、全部を耐震補強しなくても普段自分がいる場所だけ耐震補強するという方法があります。
起きているときには安全な場所に逃げられるとして、寝ているときには気がついたら揺れていたという場合に備えて、自分がすぐに動けない状況になっている場所だけ補強すれば、経費は格段に下がります。
この場合には、建物の一部を耐震補強する他、耐震シェルターを埋め込むという方法もあります。
また、それも高いという話になると、寝ている部分だけ耐震化するという方法もあります。
これは耐震ベッドと呼ばれるもので、フレームがベッド全体を覆っていて建物が崩れてきてもそのフレームが支えてくれるというものです。
いずれにしても、部屋の中に何もおかないことにしたとしても、天井や梁が落ちてきては助かりませんので、古い建物で生活する以上、何らかの自衛手段はとらないといけません。
いろいろな耐震化の方法が開発されていますから、調べてみて自分にできる耐震化を実施してくださいね。
※耐震シェルターは東京都のホームページにリンクしています。
※耐震ベッドは、一例として耐震ベッド製作を行っている(株)石川製作所様のサイトにリンクしています。