灯りを作ろう~ツナ缶の場合~

 災害DIYでは結構有名なツナ缶ローソク。
 今回はそれにチャレンジしてみます。が、その前に。
 ツナ缶ローソクに使えるツナ缶ですが、なんでもいいわけではないことをご存じですか?

最近はノンオイルのものが多く、間違えるとやっても火がつかないという悲喜劇が起きる。

  写真の3種類のツナ缶ですが、ローソクになるのは「いなばライト」だけです。
 他の二種類は「水煮」と「ノンオイル」でいずれも油は含まれていません。
 ツナ缶ローソクはツナ缶の中の油を燃料にするので、油が入っていないものは使えませんのでご注意ください。
 それに注意すれば、あとはとても簡単です。

要は油を使うだけなので、オイルサーディン缶などでも可能だと思われる。

 用意するのは、油漬けのツナ缶、穴を開けるための道具、そして芯となる紙です。今回は、穴開けに押しピン、芯にはキッチンペーパーを使うことにします。

押しピンでも開けられるが力が必要。釘や錐、千枚通しなどでも開けられる。

 油を使い切った後のツナ缶はおいしくいただけますので、開放部分の真ん中に穴を開けます。

たこ糸があればそちらの方が簡単。ティッシュペーパーでもいいが、食べるときに注意が必要。

穴が開いたら、キッチンペーパーをねじって芯を作ります。

あとはできあがった芯をツナ缶に開けた穴にねじ込むだけ。ツナ缶に使われている油は粘度が低いので、あっさりと芯のてっぺんまで油が回ります。

芯が長く太いと火も大きくなる。使う目的によって調整した方がよい。

 火をつけるとこんな感じ。使うツナ缶と必要な光量によりますが、一缶で1時間から4時間程度は燃えます。

 途中で消すとこんな感じ。しっかり芯まで油が回っているのがわかります。
火力を上手に調整できれば料理にも使えそうです。

芯を短く補足すると火力も小さい。これくらいなら数時間は確実に燃えてくれる。

 昨今の健康ブームのあおりを受けてか、油漬けのツナ缶は減ってきているようですが、災害対策として準備しておくのもありかもしれませんね。