災害時伝言ダイヤルを使ってみよう

 災害時に気になるのは家族の安否を知るための方法の一つにNTTが提供する「171」があります。
 これは災害時にNTTが災害時伝言ダイヤルを設置してそこへお互いの安否を吹き込み、通信回線の混雑を解消すると同時にお互いの安否を確認することを目的に作られました。
 大きな災害が発生すると、数時間以内にこの伝言ダイヤルが設置され、そこへ伝言を残すことができるようになっています。
 使い方はさほど難しくなく、被災地外でやりとりできるため電話も繋がりやすくなっているそうですので、この活用ができるように考えてください。
 ポイントは、関係者が「この電話番号を使う」ということをあらかじめ決めておくこと。
 一口に電話番号と言っても、個人が複数回線を持っている時代です。あらかじめ利用する番号を決めておかないとここでも行き違いが発生してしまうことになります。

NTT西日本作成の「災害時伝言ダイヤルの使い方」を一部改変しています。

 また、伝言ダイヤルは全体で最大300万件までの登録しかできないそうなので、同じ人が乱立させてしまうと大規模災害ではあっという間に伝言ダイヤル自体がパンクしてしまうことになります。
 毎月1日、15日には訓練用に災害時伝言ダイヤルが使えるようになっていますので、ぜひこれを使って連絡を取り合う練習をしてみてくださいね。
 また、スマートフォンやパソコンが使える環境なら、「web171」や各大手携帯電話会社が提供している「災害伝言板」への投稿も検討してみてください。
 こちらも鍵となる番号を決めておく必要は同じですが、どれかに登録しておけば、探す側はj-anpiというサイトから一括で登録情報を調べることができます。

 j-anpiは伝言板以外にもNHKの安否情報や各企業から提供される社員の安否情報なども反映されるようになっていますので、探す側にとっては伝言ダイヤルよりも早いかもしれません。j-anpiは普段から開設されているサイトなので、一度どんなものか確認してみてください。
 もっとも、心配する側は一声でも声が聞きたいものです。上手に使い分けをして、生存していることを心配している人に手早く伝えられるようにしておきたいものですね。