トイレ問題を考える

簡易トイレとトイレ用テント。あるのとないのではずいぶんと違う

食べたり飲んだりしたら、必ず起きるのが排泄です。
お腹が減ったのはなんとか我慢できますが、排泄要求を我慢することはなかなか困難です。
そして、災害が発生したときくみ取り式以外のトイレは基本的に使えないと考えてください。
小便や大便をどこへ出してどうやって処理するのかは、実は食事以上にやっかいな問題なのです。
そして、実はこの部分は過去の災害から殆ど状況が変わっていない部分でもあります。
大きな視点でこのトイレ問題をどうするのか、ということはとりあえず置いておいて、あなたの排泄について「自助」でなんとかすることを考えてみましょう。
こういう場合、トイレが使えないので、携帯式トイレかおむつを使うことになります。
あなたの手間と準備の都合でどちらを選ばれても構わないと思いますが、自分が普段1日に何回くらいトイレに行っているかを考え、携帯用トイレや紙おむつをその数×日数+αで準備しておきます。
これらの道具はあなたと品物の相性がありますので、必ず一度使ってみて、あなたに合うかを試してみてください。
施設等人が多いところでは、簡易トイレセットもありますので、そちらを準備した方が経済的かもしれません。
使用した携帯トイレを入れるゴミ袋や臭いや害虫を防ぐために蓋付きバケツもあった方が安心です。
臭いを防ぐ加工のされた袋もありますし、それらを上手に使って避難した先の自分の環境が衛生的であるようにしましょう。
また、手元にありそうなもので作る簡易トイレがありますので、その作り方を載せてみたいと思います。

■簡易トイレの作り方

用意するもの
1.大きめのレジ袋(15号くらい)
2.新聞紙2ページ
3.猫のトイレ用砂(あれば)

■作り方

材料はレジ袋(15号・普通もらえる一番大きなやつ)と新聞紙2ページ

2.レジ袋を拡げて上半分を外側に折り曲げ、箱状にして、中にくしゃくしゃにしてちぎった新聞紙を入れる
3.便座にセットして用を足します。
4.用足しが終わったら、猫の砂を加えてレジ袋を取り出し、口を堅く縛って汚物用のゴミ袋へ。

もしも手元に高分子吸収体があれば、小便の時には新聞紙の代わりにそれを使ってもいいと思います。
吸水力は当然新聞紙以上ですから、使い勝手は非常にいいです。
ただし、大便の時は大便が見えなくなる新聞紙の方が相性が良さそうです。
他にもいろいろな方法があると思います。
その時にあるもので、いかに快適に排泄をするか。
平時からいろいろ考えておいた方がよさそうです。