本日18時10分頃、熊本地方を中心とする震度6強程度の地震が起きたようです。
地震の起きた地域での被害が軽いことを祈っております。
ところで、その時間、我が家では明日からの仕事や保育園への登園に備えて、ちょっと早めの晩ご飯を用意している最中でした。
普段ついているラジオから緊急地震速報の不協和音の警報音が響くなか、子ども達がどうするのかを見ていましたが、
うちの子ども達は三人とも慌てず騒がず、テーブルの下に潜り込むと、そこでダンゴムシのポーズを取って揺れに 備えていました。
結局、我が家のある場所では揺れを感じることも無く無事だったのですが、ラジオから各地の震度の速報値が読み上げられるまで、ぴくりともせずにじーっとしていた子ども達の姿を見て、毎日ちょっとずつでも災害に対する備えについて話していてよかったなと心底思ったものです。
とりあえず、揺れないことを子ども達に伝えると、もぞもぞと机の下から出てきて、ほっとしたような表情を浮かべていました。
落ち着いた後、彼らにどうして机の下に潜ったんだと尋ねたら、一番上の子が「僕は揺れるのは嫌なんだ」。
二番目と三番目は、それぞれに「上の子が机の下に潜ったから」と返事をしてくれました。
一番上の子は、狭くて転がらない場所を無意識に選んでいたようです。
そして、下の二人は、上の子の動きを見て自分たちも同じような行動をしてくれました。
晩ご飯を食べながら、
「学校では窓ガラスや天井についたあれこれが落ちてくるから、必ず机の下に潜ること」
「建物の耐震補強はされているから、揺れてもとりあえずは崩れないから、慌てないこと」
について説明しました。
「ものが落ちてこないように押さえていればいいんじゃないの?」
と一番下の子の質問には、
「震度5以上では、人が押さえて支えるのは無理。潰されてしまうから、押さえないでものが落ちてこない場所に逃げること」
「外にいる場合はどうするの?」
という質問もあったので、
「転がらないようにその場でしゃがむこと。ただし、ものが上から降ってこない場所であることを必ず確認すること」
と、私に分かる範囲の怪我をしないための方法を話しました。
その後で、もしも明日大きな地震が起きたら、どこに逃げるかという話になりました。
家に一人で冬休みの一番上の子は「僕は公民館に逃げる」と考えながら言うので、公民館までの経路は古い家屋が多く、大きな地震では半分以上が倒壊するのでは無いかということと、避難先は問題ないので、安全を確保してから避難すること、そしてどこへ避難するのかというメモを残しておくことを確認し、 家族で約束をしました。
一番上の子は、避難用品をどうするか考えていたようでしたが、普段山に遊びに行くときの装備をあらかじめ準備しておくこと、そして、なによりも一番に護るべきは自分の命であることを改めて話すことができました。
毎日少しだけでも災害対策の話をすることで、いざというときに家族みんなが、お互いにどこでどんな動きをしているのかがわかること。
そうすることで、どこにいるのかわからないという不安と、状況がわからない中、二次災害を覚悟しながら捜索をしなければいけないという危険を冒さなくてもすむ。
これが人的被害を小さくする一番の方法なのかなと、しみじみと考えました。