寝床で使える段ボール

 災害によって、何らかの理由で家に帰れなくなって避難所などで生活しなければならなくなったとき、眠りやすさというのは非常に重要なことです。
 でも、床や地面にそのままで寝転ぶと、堅くて痛くて大概の人は熟睡できないのではないでしょうか。
 エアマットなどしっかりとした敷物があればそちらの方がいいですが、ブルーシートや床の上に直接寝なくてはいけないときにはせめて上半身だけでも体の下に敷く段ボールを探して敷くことをお勧めします。
 段ボールが一枚あるだけで体への負担が全く違います。
 そして、上半身だけでもその恩恵を受けることができれば、心身に受けるダメージはかなり変えることができるのです。
 避難施設等では、段ボールは探せば大抵の場合どこかには存在しています。それを上手に使うことで、避難生活の質が向上できるのであれば、使わない手はありません。
 よく路上で生活している人たちが段ボールハウスを作って生活していますが、床に段ボールを何層か敷いてその上に毛布などの寝具を敷いて使うといくらでも寝られるそうです。
 災害時にはそこまでたくさんの段ボールはないとは思いますが、避難している場所で快適に過ごす一つの方法として、段ボールの活用方法を考えてみてください。

アルファ米の白飯を野菜ジュースで戻してみた

 アルファ米というのは便利なもので、水を含む液体であれば一応は戻せるようです。
 いろいろな防災関係のホームページでさまざまな飲み物を使ってアルファ米を戻す実験をしているのですが、その中で目を引いたのが、野菜ジュースやトマトジュースで白飯を戻すというもの。
 アルファ米は製造会社さんがさまざまな努力をされており、発売当初に比べると格段に味はよくなっているのですが、どうしても特有の香りや食感があります。
 ですが、野菜ジュースやトマトジュースで戻せるなら、ひょっとしたらおいしいケチャップライスのようなものができるのではないだろうか。
 というわけで、実験してみることにしました。
 実験は防災マップ作りの最中、昼ご飯の一つとして作成することにしました。ケチャップライスは割と子ども達に好まれる味だと思うので、評判を確認したいということもあったからです。
 今回使ったのはアルファ食品の白飯。それにデルモンテの野菜ジュース170gを使います。

野菜ジュースを慎重に注ぐ子ども達

 注ぐ水の量は160gということなので、内部に引かれている線まで野菜ジュースを注ぎます。

入れるとこんな感じ。水よりも粘度が強いのが気になるところ

 あとは、口を止めて1時間ほど待つだけ。
 しかし、ここで問題発生。お昼前の空腹時間ですからとても1時間も待てやしない。というわけで、白飯+野菜ジュースはそのまま放置されて炊き込みご飯の食べ比べ+じゃがりこのポテトサラダに缶詰のデザートのお昼ご飯となりました。
 食後、入れ物を少しもんでみると、なにやらザリザリとした手触り。

口を開けるとまだら状態
ひっくり返してみると、アルファ米のままの部分が底にあった

 中を覗いてみると、どうやら野菜ジュースを吸い込んでいるところとジュースが届いていないところがあったみたいです。
 口を閉めて上下をひっくり返し、手で揉んでしばらくすると、ザリザリ感がなくなっていい感じになってきました。ただ、中を覗くと、色がまだらです。

できあがりはケチャップライスそのもの

 野菜ジュースを使うときには、注ぐ量は指定量よりも多めに加えてアルファ米がジュースを吸い込みやすいように中をかき混ぜる必要があるかなと感じました。
 さて、できあがった野菜ジュースご飯ですが、子ども達の3時のおやつとして試食してもらいましたが、適度な酸味が効いていて、水で戻した白飯よりもおいしいという意見をいただき、結局完食となりました。トマトが苦手で無ければ非常においしいです。
 この方法でいいなと思うのは、目先の変わったご飯を食べることで食事に変化を持たせることができることと、被災後に圧倒的に不足するビタミン類をさほど苦労せずに摂取することができること。
 今回は赤い野菜ジュースで試してみましたが、今度は緑の野菜ジュースでやってみようかなと考えています。

【開催報告】防災マップ作りを開催しました。

事前準備は前日に行いました。

 本日8月8日、高津公民館で地域の防災マップ作りを開催しました。
 今回のテーマは「高津小学校から高台の避難所への避難経路の確認」で、小学生4名が参加してくれました。
 午前中はコースを実際に歩いてみるということでしたが、曇り空のおかげでそこまで暑くならないうちに現地調査が完了しました。普段から道路や建物は意識しているようでしたが、地図を持って回ってみると、案外と安全に避難できる道が少ないことに気づいたようです。

 公民館に帰ってから、お互いの地図を確認して非常食を使ったお昼ご飯。

 今回は炊き込みご飯の食べ比べということで、尾西食品さん、アルファー食品さん、サタケさん、そしてモンベルさんのアルファー米ともう一つ缶詰の炊き込みご飯を用意しました。缶切りを見たことの無い子ども達はどうやって使うのか試行錯誤してなんとか開封することに成功しました。また、じゃがりこを使ったポテトサラダも作り、最後は缶詰のデザートで大満足だったようです。
 午後からは自分たちの記録を元にして地図を作っていきました。

 初めてする作業なので、子ども達はいろいろと試行錯誤の連続。スタッフは出したくなる口を押さえて作成を見守り、なんとか時間ぎりぎりに完成しました。
 いろいろと思うようにならなかったようですが、始めて完成させた防災マップ。
 参加してくれた子達からは「一人で逃げる場合と大勢で一緒に逃げる場合には使える道が違うのがわかった」「大きな道は車も多く通るので、たくさんの小学生がそこを横断できるかわからない」といった感想をいただきました。
 これを元に、またいろいろと自分や仲間の安全対策について考えてくれるといいなと思います。

皆さんお疲れ様でした!

 なお、今回は「社団法人日本損害保険協会」様の開催してる「小学生のぼうさい探検隊コンクール」に出すことになっています。
 コンクールをご紹介いただき、今回の防災マップ作りでもご協力いただきましたあるむ保険プランの大谷様にも、厚くお礼申し上げます。
 今回初めて防災マップ作りをしてみましたが、わずかな時間ではあっても、子ども達が得るものはとても大きく感じます。興味を持たれたら、ご家族でも学校でも職場でも、ぜひ一度作ってみることをお勧めします。
 また、一緒にやってみたいというお話がありましたら、ぜひ当所「お問い合わせ先」までご連絡いただければと思います。何かお手伝いできることがあるかもしれません。
 最後になりますが、会場を快く貸してくださった高津公民館様、参加してくれた子ども達、そして支援してくれたボランティアスタッフの皆様に心から感謝します。 ありがとうございました。

各自の状況ごとに対応を考えておく

 避難訓練だと、家にいるか会社や学校にいるかというところで訓練を行うと思いますが、家族がバラバラになっているときの状況についてどうすればいいかということを決めていますか?

子ども達だけでも行動できるような意識付けが普段から必要なのかもしれない。


 例えば、子どもが学校や保育園、幼稚園、学童保育にいるときに大きな地震が起きたと想定します。
 そのとき、あなたはどれくらいの時間でこどもを迎えに行くことができるか考えたことがありますか?
 ある程度大きくなったら集合地点を決めてそこまで各自の判断でということも可能でしょうが、こどもがまだ小さいなら、必ずお迎えが必要となります。
 その時、あなたがいる場所から自分で歩いて子どもを迎えに行くことが可能かどうか。
 あなたが迎えに到着するまでの間、子どもの安全が確保されているかどうか。
 そして、子どもと合流後にはどこへ避難するのか。
 実は、家庭の防災計画はあなたや家族が所属するところの防災計画と連携させて考えておかないといけないものなのです。
 災害が起きたとき、家族がどこにいてどんな行動をとり、どこにいるのかを確認してお互いに知っておくことはあなたや家族の行動を安全にするためにも非常に重要なことです。
 例えば、子どもが安全に避難しており数日間は安全が確保されることがあらかじめ分かっていれば、自分の安全確保をしながら迎えにいくことができます。でも「すぐに迎えに来て」とされていれば、自分の安全は二の次にして子どもをなんとかして迎えに行こうとするのではないでしょうか。
 対応が分からず連絡もつかない状態になると、自分が危険だとわかっていても子どもの安否確認に走るものですから、何が起きたらどうなり、いつまで安全が確保されるのかは、平時にこそ確認しておかなければいけない内容です。
 また、逆に親がどう動いているのかがわからないと子どもが不安になりますが、どれくらい待てば迎えに来るかがわかっていると、不安ながらもしっかりと待っていてくれるものです。
 繰り返しになりますが、防災計画は単独では完結できないものです。
 職場や学校で計画ができていないのなら、自分でその部分は作っておく必要があります。
 目標はあくまでも「命を守り、命を繋ぐ」ことです。
 気がついたとき、少しずつでも自分がどう動けばいいかについて考え、家族や仲間と共有することを意識していただきたいなと思います。

台風の表現を知ろう

 なんだか台風が次々に発生しての日本の周囲にやってくるようですが、この台風を表す表現について考えたことがありますか?
 テレビやラジオなどで「大型で非常に強い台風」などという表現がされるとき、なんだかすごい台風が来ているということはイメージできると思うのですが、その台風は具体的にどんな台風なのかというと、説明に困ることも多いのではないでしょうか。
 今回は気象庁からの発表でよく使われる言葉について確認してみたいと思います。

1.強風域と暴風域

 台風の進路情報では「この台風は中心から半径40km以内は暴風域を伴い・・・」という表現がされることがあります。
 これはその台風の風の強さを表現しているもので、風速25m/s以上の部分は「暴風域」、風速15m/s以上の部分は強風域と表現されます。台風情報などで絵が描かれている場合には、黄色の実線で書かれているものがその台風の強風域、赤の太実線はその台風の暴風域を表しています。
 また、「○○m/s」という表示は10分平均の風速のことをいいます。

2.大きさと強さ

 台風の勢力を示す目安として使われる台風の「大きさ」と「強さ」 の表現ですが、 「大きさ」は強風域の半径を、 「強さ」は最大風速をそれぞれ示しています。具体的には、以下の表のとおりになります。

 ですので、最初の例にあるような「大型で非常に強い台風」の場合には「強風域の半径が500km以上800km未満で最大風速が44m/s以上54m/s未満の台風」ということを表しています。
 また、この条件に当てはまらない台風では大きさや強さの表現はしないため、「この台風は中心から半径40km以内は暴風域を伴い・・・」といった言い回しになります。

 知らなくても困ることはあまりない言葉ですが、使われる用語について、実は気象庁は明確に決めています。
 興味のある方は、一度気象庁のホームページを覗いてみてはいかがでしょうか?

風に備える

 台風が次々にやってきそうな気配ですが、あなたのお宅や職場などの風対策は大丈夫ですか?
 家の周囲やベランダといった場所には、案外と風に飛ばされるものが置いてあるもので、普段は問題なくても、台風などで大風が吹くとそこからいろいろなものが飛んでいってあちこちでダメージを与えてしまうことがあります。

この手の植木鉢やプランターは転がったり飛んだり落ちたりするので、必ず安全な場所に移動させること

 植木鉢やプランター、物干し竿といったアイテムは、風の当たらない屋内に移動させるか、風が吹かない場所へ移動させておきましょう。また、風でよく倒れるのがテレビアンテナです。
 アンテナ本体は無事でも、アンテナを構成する部品が飛んだり落ちたりすることがありますから、何事も無くても数年に一度でいいので電気屋さんに状況を確認してもらうことをお勧めします。
 また、サンシェードやタープと言った日差しを遮る道具も大風を受けるとひっくり返ったり飛んでしまったりしますので、これらの道具も畳むなり巻くなりして風の影響を受けないようにしておきましょう。
 それから瓦。仮に風で飛んでしまった場合、すぐに応急処置にかかることは非常に危険です。強風域を脱してから修理をするようにしてくださいね。
 また、屋根瓦が飛ぶことに備えてブルーシートを準備しておくことをお勧めします。災害が発生すると、屋根に載せても安心で日持ちするUVカット仕様のものや、厚手の#4000くらいのものはすぐに無くなってしまいます。
 薄手の#1500~#2000はせいぜい数ヶ月しか持ちませんので、これらを使う場合にはしっかりと点検をし、早めに屋根の修理業者さんに来てもらうようにしてください。
 ともあれ、災害が起きる前に対策を済ませておくことは鉄則です。早めの片付け、早めの避難、そして早めの判断を心がけるようにしてくださいね。

非常食を使う羽目になった

 本日は当研究所の川遊びの日でした。
 いつもの川のいつも遊ぶ場所に到着し、一同で思い切り遊んだ後で昼食となりましたが、ここで驚くべき事実が発覚。
 なんと、本日の昼食の主食である食パンを忘れてきてしまったのです。
 クーラーボックスに入っていたのはパンに挟むためのハムや卵サラダ、ポテトサラダ、チーズで、これではとてもお腹がいっぱいにはなりません。
 とはいえ、周囲10km圏内には食料品店は無く、非常用持ち出し袋や非常用備蓄品も持ってきてはいませんので、お腹の足しになるものは殆ど無い状態です。
 急遽非常用にと車に積んでいた、先日買ったフリーズドライのあんこ餅&黒みつきなこ餅の出動となりました。

あんこ餅と黒みつきなこ餅。「IZAMESHI」ブランドの高級品ではある。

 どちらも一袋ずつなのでお餅の数は正味12個。
 今回の参加者は6人でしたので、一人2個は食べられる計算になります。
 さっそく、あんこ餅の方を開けてみました。
中には乾燥餅が6個、あんこの元1袋、戻す用の水(40g)一袋、そして割り箸が入っていました。

 戻すための水が入っていないものが多いので、こんな風にオールインワンになっていると、いざというときに助かりますね。
 餅を戻すため、レトルトパウチの袋を破って中の水を加えます。

 水を注ぎながら餅の説明書を見ると「片側のトレーに添付のあん顆粒に水を小さじ一杯分(約5cc)を注いでよく混ぜてあんこを作ります」と書かれています。

裏には作り方が丁寧に書かれています。ろくに読みもしないで作ったのが間違いの元でした。


「もしかして作り方間違えた?」
 はいえ、もう作り出してますので修正も難しいです。結局、もちはそのまま戻し、戻した水のあまりを使って餡をこねることにしました。

簡単お汁粉の素に餅をまぶすような状態になりました。水が多すぎたのが敗因です。

 できあがったのは「かなり薄いあんこ」。「あんこ餅」というよりも「冷たい、小豆の入ってないぜんざい」を餅にまぶして食べるような感じでしたが、空腹は最大の調理人。皆さんご機嫌で食べることができました。

次は黒みつきなこ餅です。こちらも封を開けるとあんころ餅と同じように、フリーズドライの餅とそれを戻すための水がついています。そして、黒みつときなこの袋。

 こちらは水で普通に餅を戻し、トレーから水を切って黒みつときなこを振りかけます。この場合、黒みつが先なのかきなこが先なのかはかなり深刻な議論がされるところですが、お腹が減っているときには関係ないので適当に作って一同に配り、これまたご機嫌で胃袋に収まってくれました。
 このお餅のおかげか、午後からも元気に川遊びをすることができ、なんとか無事に終了することができました。
 今回は、まさかこのような事態になってしまうとは思っていなかったので「非常用持ち出し袋」を持ってきておらず、また非常用備蓄品として準備してあるアルファ米やその他非常食もまったく使えなかったわけですが、災害もたぶんこんな感じで予測していないときに来るのだろうなと思い、普段から持ち歩くものについてもう一度考え直す必要があるなと深く反省しました。
 あなたはこんな経験、ありませんか?

日常の中のローリングストック

 夏になるといろんな食べ物の傷みが早くなり、弁当の作り方や野菜などの保管に頭を悩ませることにになります。
 防災の中では食材をローリングストックして数日分は保存できるようにしましょうということがよく言われていますが、冷蔵庫や冷凍庫に頼りきりだと、停電の時に食材が全滅してしまうこともありえます。常温で安全に保管できて手をちょっと加えると食べられるものがあれば、それをストックしておくのも手です。今回はわが家でのローリングストックの一部をご紹介します。
 例えば、常温保存が可能なロングライフ牛乳というのがあります。紙パックの内張にアルミが使ってあり牛乳を長期保存できるようになっているのですが、学童保育に出かけているうちの子はこのロングライフ牛乳を持っていくことがあります。
 一般的に、牛乳は夏場に常温保存をすると確実に腐りますが、長期保存が目的のロングライフ牛乳であれば開封しない限りは常温保存ができますので、学童保育の時のお昼ご飯で持参したロングライフ牛乳をそのまま安心して飲むことができるのです。冷やした方がおいしいのは間違いありませんが、常温のロングライフ牛乳もさほど味は悪くないらしく、特に文句も言わずに持って行っています。
 こうすることで、ロングライフ牛乳を定期的に更新することができますし、こどももその味に慣れているためいざというときに違和感なく飲むこともできます。
 他には、糸こんにゃくがあります。売り場では冷蔵保存の場所にありますが、裏面の保存方法を見てみると「直射日光を避け、常温で保存」と書かれていることが多いですので、普通に常温で保存することが可能です。
 これを定期的に使って更新していくと、いざというときの大切な食物繊維として活用することが可能です。
 日々の生活の中で普段使いしているものはどのような保管方法なのか、それを確認してみると非常食をたくさん用意しなくてもなんとかなりそうだという気になってくるから不思議です。
 自分の生活で食べたり飲んだりしているものを上手にやりくりすれば、さほどお金をかけなくてもしっかりとしたローリングストックができるのではないかと思います。

防災はネガティブ?

 「防災活動やってます」と言うと、それを聞いた方は大概の場合「それはすごいですね」といって微妙な笑いを浮かべられる場合が多いです。
 その次にはその微妙な笑顔のまま、「必要ですよね」「大切なことですよね」と言われて終了ということが殆どです。
 受ける雰囲気としては「必要だけどやりたくないこと」「大事だとは思うけれど、自分にはできない」「自分には関係ない」という感じでしょうか。
 本当は「防災」=「災いと害を防ぐ」ということなので、そんな大上段に構えるものでは無く、日々の生活の中で怪我をせずに楽しく生活をする、そのために怪我をしないための対策をすることではないかと思っています。
 例えば、「廊下にこぼれていた水を拭く」という作業も防災の一つです。もし廊下にこぼれていた水がそのままで、だれかが足を滑らせて転んでしまえば「災害」が起きてしまうからです。
 横断歩道を渡る前に左右を確認するのは、車が来ていないかを確認する作業です。なぜそれをするのかといえば、自分が車にはねられてしまうと言う災害を防ぐためで、これもまた防災の一つです。
 そう考えると、防災というのは日々の生活の中で自然にやっていることなのではないでしょうか。
 ただ、それに「防災」という名前がつくと、途端に面倒くさいものに変わります。備えていてもそれを使わないかもしれないし、いつ起きるか分からないものに備えるのも面倒くさい。
 そうなると、防災というのは考えたくない、見たくない、知りたくないものになってしまいます。
 実際にやってみると結構面白いことが多いのですが、その面白さを伝えることがうまくいかないのがもどかしい。
 当研究所のキャッチフレーズも「命を守る、命を繋ぐ」ですが、これも多くの人は「防災だからなぁ」とどこか構えてしまうのかなとも思っています。
 始めたばかりで細々と活動をしている当研究所ですが、防災のネガティブイメージをポジティブにできたらいいなと考えながら、日々の活動をしています。

気になる看板を調べてみた

本来は「益田県土整備事務所」の下に電話連絡先が記載されているが、ここでは割愛した。

 ちょっと前から道路を走っていて気になったのがこの看板。
 土砂崩れマークがついていて、なにやら記号と連絡先が記載されており、連絡先には島根県の道路管理部門の電話番号が記載されています。
 数年前に起きた大規模な土砂崩れの後で、広島県の県管理区間に据えられた危険度を示す看板と同じなのかと思ったのですが、それにしてはサイズも小さいし、向いている方向もまちまちで、ドライバーに注意を促しているようにも見えません。

国道191号線の三段峡分岐の広島側のところにかなり大きく表示されているのがこの看板。
連絡先はやっぱり割愛。

 なんだかよくわからなかったので、道路管理者である県土整備事務所に聞いてみました。
 その回答によると、この看板は利用者に対するものでは無く、管理者が落石の警戒区域を目で分かるようにつけている目印なのだそうです。
 確かに「起点」「終点」とかかれた看板が立っているので、その看板の間が落石の警戒区域なのでしょう。
 広島のように危険度を大々的に知らせるものでは無いが、落石の起きやすい区域ではあるので通行には十分注意してくださいとのことでした。
 答えが分かってみると大したことのない話だったのですが、改めて意識してみると、石の落ちやすい場所というのはたくさんあるんだなとわかります。
 道路を走行するときにこれらの看板を見かけたら、石が落ちてるかもしれないということに気をつけて運転した方がよさそうですね。