マチ付きのレトルト非常食

非常食に使われる代表的なもの。インスタント食品、缶詰、そしてレトルト食品。

 非常食というと保存期間の長さからどうしても缶詰や乾燥食品が検討されがちです。
 ただ、最近はレトルトパウチでも常温でそのまま食べられて、賞味期限が長いものが出てきましたので、これらをレパートリーに加えることで豊かな非常食生活ができるようになって、ありがたいなと思っています。
 でも、レトルトパウチには大きな問題点が一つ。
 それは、封を切った後自立して立てられるものが少ないという点です。
 レトルトパウチは、その構造上マチが作りにくく、マチなしのものが殆どですが、いざ食べようとしたときにお皿の無い環境だと非常に使いづらいものになります。封を切ったレトルトパウチの容器は手で持つか何かで支えていないと、置くにおけない、置くとこぼれてしまうという悲しい状態になります。
 でも、このレトルトパウチにマチがついていて自立できるなら、仮置きができるためストレスを感じません。ほんの些細なことなのですが、神経が高ぶっているときにはその些細なことがイライラの元になったりしますので、決して侮ることはできません。
 で、今回見つけたのはそんなありがたいレトルトカレーです。

 商品はいなば食品さんの「甘口カレー」。リンゴとマンゴーが入っているとパッケージに書かれていますが、かなり甘口のため、カレーが食べられる年齢の子であれば、問題なく食べられると思います。マチ付きなので、写真のとおり自立していて、中にスプーンを入れてもひっくり返ることはありませんでした。
 温めなくてもそのまま食べられるとあったのでそのまま試してみたのですが、油でべたつくことも無く、まったく何の問題もなく食べられました。

 具材は少し少なめですが、ちゃんと鶏肉も入っていました。
 マチ付きで封を開けてもちゃんと自立してくれるのがありがたいです。

買ったのは2019.10.6なので、とりあえず1年以上は賞味期限がある計算になる。

 そして、賞味期限も買った時点で1年以上先!
 非常食に非常に向いた商品だなと、ちょっと感激です。
 ただ、問題点が一つ。

うちの研究員が踏んづけた結果、周囲には微妙にカレーの香りが漂うことに。
この蒸気口が開いてしまった結果らしい。

 それは、蒸気穴の存在です。容器のまま電子レンジにかけることができるため、蒸気抜き用の穴が開くようになっているのですが、袋を押さえつけたり踏んだりしたら、この蒸気抜き用の穴が開いてしまい、一度開いたら塞ぐことができません。
 そのため、この商品は他のレトルトパウチのように非常用持ち出し袋に「ぽいっ」というわけにはいかないみたいです。
 湯煎はできるみたいですけれど。

 そのまま食べられるとあるが、実際においしく食べられた。

 とはいえ、常温長期保存ができて味も良く、マチもついていて食べやすいこのカレー。
 いくつか種類もあるそうなので、見かけたらぜひ非常食として検討して欲しいなと思います。