百均の懐中電灯で注意すること

懐中電灯類
懐中電灯各種。右下のオレンジ色の懐中電灯が百円均一のもの。
防水仕様で単三電池が使えるので、防災用としては及第点。

 夜間に災害が起きて緊急に避難することになったときや暗い中で作業するときなど、ライフラインが寸断されているときには何らかの照明装置を持っていないとよりは何もできなくなります。
 ロウソクやたいまつ、サイリウムなどさまざまな照明器具はありますが、メジャーなのは懐中電灯だと思います。手持ちタイプ、何かに取り付けるタイプ、おでこにつけるヘッドライト、ランタンなどさまざまなものがあり、値段もピンキリです。
 百円均一ショップでもさまざまな懐中電灯を売っていますので、防災用として一つ用意しておいた方がいいでしょう。
 その際に気をつけないといけないのは、電池の種類です。百円均一で売られている懐中電灯は、登山用などの懐中電灯に比べて軽くて使い勝手のいいサイズがたくさんあるのですが、その代償として使われている電池が非常に手に入りにくいものになっていることが多いです。
 特にボタン電池を使っているものは要注意です。災害後の救援物資ではボタン電池が来ることはほぼないので予備電池は必須です。電池の保存期限や照明として使える時間を考えた上で、ボタン電池を使うかどうかを決めてください。
 また、電池の大きさと使える時間は同じタイプの電池であればほぼ比例していますので、重量と使い勝手、電池の調達のしやすさなどを考えて準備されることを勧めます。
 ちなみに、少し値段が上がると充電池式の懐中電灯やヘッドライトを買うことができますが、懐中電灯やヘッドライトをよく使う人で無い限り、充電池式には手を出さない方が無難です。
 発電機付きのものについては、発電の手間と発電量、そして照明として使える時間などを考えて購入されるかどうか決めることをお勧めします。
 懐中電灯は現在売られているものは殆どがLEDですが、その特徴として光の直進性があります。光がまっすぐに届くので遠くを見るのには便利ですが、近くを見るためにはそれなりの工夫がしていないと見にくいものです。
 値段の高い懐中電灯やヘッドライトはその辺りが考えて作られています。それが値段の差になっていて、百円均一のランタンと数千円のランタンでは光の見え方が全然違います。百円均一のランタンを使うなら、事前に試しておいて、光を上手に調整する作業をしておく必要があることに注意してください。
 百円均一の懐中電灯は安くてそれなりにいい性能を持っています。消耗品や使い勝手を確認し、上手に使って欲しいと思います。