避難時の目線

 大規模災害の際には好むと好まざるとにかかわらず避難をする場合が出てきます。
 特に大きな地震では、耐震補強している建物であっても一時的に建物の外へ避難するケースも出てくると思います。
 その時に気をつけたいのが安全を確保するための目線です。
 避難する方向だけで無く、頭上や左右、そして足下を絶えず見ながら移動をしないと、余震で何かが落ちてきたり倒れてくることもあります。

吊り天井でよく使われる化粧板。一つ数kgあるので、当たるとひどい怪我をすることもある。


 例えば吊り天井が落ちてくると、少々頭を防護していたところで大けがをすることは目に見えていますから、よくみて危険がない場所を選んで移動をする必要があるわけです。
 そして、本番でも必要なことですから、地震からの避難訓練の時には、上、右左、そして下を常に意識して避難するようにします。
 周囲を見て、未然に危険を予測し、その上で行動すること。
 本番の避難だけで無く、普段行っている避難訓練でもそういった目線は忘れないようにしたいですね。