蚊の対策を考える

 災害が発生すると、自宅避難しているにしても、避難所に避難するにしても蚊との戦いが待っています。
 電源が復旧するまではエアコンや扇風機は使えませんから、昼夜問わず扉や窓を開けて風を通すことになりますが、網戸なしで開放してしまうと、そこから蚊が大挙してやってきて、避難者のそこかしこを刺して血を吸っていきます。
 すると、刺された場所を手で掻くことにより、刺された場所が化膿してしまったり、日本脳炎などの病気をもらってしまうことにもなりかねません。
 網戸があればよいのですが、大規模な避難所になるような施設の場合、空調に頼ることが多いため網戸がないことが大半です。そのため、出入り口以外の開口部には網戸用の網をガムテープなどで貼り付けておく必要があります。
 また、蚊を寄せ付けないという点からみると、蚊取り線香なども備え付けておかないといけないかもしれません。
 最近では、「ワンプッシュで1日蚊が来ない」「ワンプッシュで二週間は大丈夫」などというような製品も出ていますが、これらの製品は噴霧した周囲のものに付着して蚊を撃退するという構造になっているそうなので、モノがあまりなく広い出入り口のような場所だと効果があるのかどうかは正直分かりません。

大日本除蟲菊 蚊がいなくなるスプレー 蚊取り 24時間持続 255回分 無香料 (防除用医薬部外品) 55ml

価格:1,350円
(2019/5/31 22:58時点)
感想(2件)

 キンチョールなどの殺虫剤もありますが、不特定多数の方が寝起きする場所で噴きまくるのは衛生環境上好ましくない状態を生み出してしまいます。
 対策としては、出入り口に誘虫灯を設置して電撃で焼き殺して侵入を防ぐか、出入り口にも網戸などをつけて開放しないといった複数の対策を考えておかないといけないでしょう。
 また、蚊を発生させないという対策も有効に働きそうです。
 例えば避難所周辺の蚊が沸きそうな場所の水を全て無くしてしまう方法や、避難所周辺の藪があれば全て刈ってしまえば、蚊の発生量は格段に押さえることができます。
 もちろん、非常用持ち出し袋の中には虫除けや、刺されたときに備えてかゆみ止めや虫刺されに効く薬を入れておくことも重要です。
 いずれにしても、自宅または避難する予定先の環境を確認し、蚊の発生しそうな場所や潜んでいそうな場所を確認し。対策しておくことはかなり大事なのでは無いかと思います。