足湯と手浴

 大規模災害で被災すると、さまざまな原因から被災した人は精神的に緊張した生活を送ることになってしまうことが多いです。
 精神的に緊張すると、身体も緊張してしまい、気がついたら寝不足や体調不良が身体や心に出てきますから、できる範囲でも緊張をほぐす時間が必要になります。
 日本人の特性なのかどうかはわかりませんが、大きなお風呂にゆっくりと入るとかなりリラックスできる人が多いのですが、大規模災害後には水や燃料、設備の不足や衛生面の問題などから、なかなかそういったことは難しいようです。
 その代わりに、足湯や手浴をしてみてはどうでしょうか。
 バケツや洗面器にお湯を入れて手や足をつけるだけなので、誰でもできますし難しい技術も必要ありません。
 そして、身体全体が暖まって緊張をほぐすことから、安眠やこころの緊張の緩和効果も期待できます。
 被災地への支援では、ボランティアによる足湯や手浴が行われることもあり、マッサージが追加されていることもあってか、非常に評価は高いようです。
 大規模災害もある程度落ち着いてくるとお湯は手に入りやすくなると思いますので、被災者の緊張緩和の方法の一つとして避難所運営やボランティア支援に入る人には知っておいてほしいと思います。