■災害でもっとも怖いこと

 災害が発生したとき、個人的にもっとも怖いのは、何も知らず、知ろうともせず、なんの備えもされていない状態で不意打ちを受けることだと思っています。
 大抵の災害では何らかの形で予告や予兆がありますから、該当するのは地震になるのだと思いますが、台風や大雨にしても、日頃から気象情報を確認する習慣が無ければ、同じような不意打ちになるのではないかとも思います。
 備えが無いということは、不意打ちを受けても為す術が何も無いという状態になるわけで、これはどんな被害が着るかわからない非常に恐ろしい状況だと思っています。
 備えというのは、災害が起きてからでは何もできません。備えが平時にこそしなくてはいけないものだからです。
 そして、災害対策で行う備えというのは、場所や人、備える基準によって個人ごとに異なるのが普通です。乳児からお年寄りまで同じ非常用持ち出し袋や備蓄品で備えることはできません。その人ごとの状況に合わせ、備えをする時点でもっとも適したものを準備することになります。
 何も無いのに準備することは非常に面倒くさいですし、なんとなく縁起が悪い気もする人がいるみたいですが、準備したから起きるのではなく、起きるから準備するのだと考えて欲しいです。
 被災すると、どうすればいいのか分からずに途方に暮れます。そして対策を考えているうちにどんどん被害が大きくなっていきます。
 被害を可能な限り最小限にするためにも、平時の備えをしっかりとしておきたいですね。