熱中症と水の飲み過ぎ

 熱中症対策で水分補給がずいぶんと言われるようになりました。
 運動時に限らず、経口補水液やスポーツドリンクなども割と手軽に摂取され、昔に比べると脱水症状は発生しにくくなっていると思います。
 ただ、今度は水の飲み過ぎという問題が起きやすくなっています。
 一日に必要な水の量は、その人の水の代謝や運動量、汗のかきかたなどでかなり変わってきます。
 同じ人でも居る環境や状況で摂取する水分量は変えていく必要がありますので、一日の水分摂取量はあくまでも一般的な目安として考えた方がいいでしょう。
 水の代謝、つまり水分を取ってしっかりと汗をかいたり尿として排泄できればいいのですが、様々な理由で摂取している水分が汗や尿に変わらないと、水の取り過ぎによる夏バテが起こります。
 身体がだるくなって、のどが渇くのに水は飲めないという非常に困った状態になりますので、極端に水を飲むのもあまり良くないです。
 そういう状態になったときは素直に病院にかかるのも手ですが、1度試して見て欲しいのが市販されている漢方薬の一つ「五苓散」です。
 五苓散は体内の水分調整をしてくれる働きがあり、めまいや夏バテ、口の渇きなどがあるのに水分が取れないときに活躍します。
 体内の水の状態を調整してくれることから、我が家では熱中症予防として服用することもありますが、漢方薬ではその人にあうあわないが非常に顕著ですので、1度試して見て合わないようなら止めてください。
 また、作用や副作用が気になる人はお近くの病院の漢方外来、または薬局薬剤師に問い合わせてみることをお勧めします。
 最後に、今回ご紹介しているのは「薬」ですので、服用はあくまでも自己責任でお願いします。