充電器を持って歩く

 充電器、といっても大型のものではなく、ここでは携帯電話やスマートフォンに充電できるだけの容量のある、持ち歩きのできる充電池のことです。
 普段から使い慣れているアイテムは、災害時でも当然活用されるのですが、その中でも携帯電話やスマートフォンは情報収集や情報交換、暇つぶしにと大活躍します。
 ただ、案外と見落とされがちなのは電池の消耗。当たり前のことですが、使えば使うほど電池は消耗しますが、避難所では充電できる設備はないと思ってください。
 一時避難所にあるコンセントで、たまに自分のスマートフォンを充電している人がいますが、その行為は盗電ですのであまりひどいようだとその施設から追い出されたり、場合によっては逮捕されてしまうこともありえます。
 充電池を持っておくことで、少なくとも1回~2回は携帯電話やスマートフォンの充電ができるはずですから、そちらで対応するようにしましょう。
 携帯電話やスマートフォンの電池の問題は結構切実で、ちょっとした災害時でも避難所の電源が充電器で埋まっているような状態になります。
 携帯電話の会社が開設する臨時充電施設が設置されても、充電時間は15分~1時間程度しかもらえませんが、充電池を充電するためのソーラーパネルなどを持っていれば、電源の問題を自己解決できます。
 多くの人の生活から切っても切り離せない携帯電話やスマートフォン。災害発生時に電池の消耗を防ぐことはもちろん、自力で電源を維持できるようにしておきたいですね。

充電池の電池は満タンにしておこう

スマートフォン用の小型充電池と、家庭用の充電池の一例。大規模な電気は使えないが、それなりに使える。

 大きな台風が来ると言うことであちらこちらで騒ぎになっていますが、災害時に重要なものの一つに電気があります。
 一般的に、今までは一番復旧の早いインフラが電気だとされていたのですが、去年関東地方をおそった台風15号では、あちこちの電柱が軒並み倒れてなかなか停電が復旧しなかったという状況が発生しました。
 電線を引き直すのはそう難しくない作業だそうですが、電柱が倒れると倒れた電柱の撤去から行わないといけないため、電気の復旧にも非常に時間がかかったようです。
 そこで確認しておきたいのがあなたのお手元の充電池です。普段使っている充電池や、非常用にしまってある充電池の充電は満タンになっているでしょうか。
 充電池に充電してある電気は使わなくても徐々に消耗していきます。いざというときに使おうと思っても、充電がされていないということが起こりえるわけです。
 幸い、台風が来るのにまだ少し時間がありそうですから、お手元の充電池を片っ端から充電しておいて、停電に備えておいた方がいいと思います。
 暗い中で灯りがなかったり、情報が入らなかったりするのは非常に不安が募ってくるものです。そうならないためにも、災害が予測される前には乾電池の準備、そして充電池の充電はしっかりとしておきましょう。
 ちなみに、あなたは普段の生活でどれ位の電力量を使っていて、停電時に自分の考える最低限の生活を維持するためにはどれくらいの電気が必要となるのかについて考えたことがありますか。
 蓄電池または発電機でもいいのですが、電気自体は今の生活には欠かせないものだと思いますから、自分の安全や普段の使い勝手を考えて、電源に対してもある程度の備えはしておきたいものですね。