エアコンなしで暑さをしのぐには

 日中35度越えもある最近の夏ではエアコンは必需品です。
 ただ、この時期に停電が起こると途端に暑さにさらされてしまい、体調を崩したり熱中症になったりすることもあります。
 今回は停電などでエアコンが使えないときにどのようにして暑さをしのぐことができるかを考えてみます。

1.日影を作る

当たり前のことかもしれませんが、直射日光の下にいたら体温はあっという間に上昇していきます。
それを防ぐためには、まずは直射日光に当たらないことです。
つまり、日影を作ることが一番重要だということになります。

2.風を起こす

 日影に入ったら身体の周囲に風を感じられるようにしましょう。
 例えば、うちわや扇子などで身体の周囲の空気を動かすことで、熱がその場に滞留していくことを防ぐことができます。
 また、汗をかいていればそれに風が当たることで気化熱が発生し、身体の冷却効果も期待できます。
 屋内の場合には、室内は熱がたまりやすいですので、風の流れを作り出しておく必要があります。窓や扉を複数箇所開け、風の通り道を作るとよいでしょう。

3.放熱する

 もし冷たい水があるなら、手のひらや足をつけることで身体の熱を逃がすことができます。瞬間冷却パックや冷却スプレーなどでも似たような効果が期待できるので、手元にあれば使ってみてください。

4.冷感素材などを利用する

 最近は汗を使って身体を冷やせる冷感素材を使った衣類が増えてきます。
 それらを着用することで、身体を冷やすことができます。

5.冷たいものを食べる

 これはおまけになりますが、体内に熱が籠もっている場合には表面をいくら冷やしても身体が冷えない場合があります。
 もし水や氷など冷たいものが手に入るのであれば、それを食べることで体内から冷やすことができます。
 ただ、冷たいものは内臓にダメージを与えることがあるので、食べ過ぎないようにしてください。

 暑さをしのぐための基本は「熱をその場に貯めないこと」ですので、いる場所の温度を上げない、そして排熱するということが重要になります。簡単に言うと、日影を作って熱を貯めない、そして風で熱を動かすことを念頭考えるといいのかなと思います。