出入り口を確保しておこう

 災害時にさまざまな理由で今いる場所から移動しなければならなくなったとき、あなたのおうちはきちんとした脱出路が確保されていますか?
 例えば地震が起きたとき、部屋の開き戸がタンスや棚などが倒れ込むことにより動かなくなるような置き方はしていませんか?
 こと災害に関する限り、扉は引き戸の方が安全度が高いのでは無いかと考えています。ものが倒れても、引き戸であれば開け閉めをすることは可能です。これが開き戸だと、扉の前にものが倒れ込んでしまうと、もう開けられなくなってしまいます。
 もし開き戸のおうちの場合には、タンスや棚が直接扉の前になかったとしても、倒れたときに扉が動かなくなるような状態になりそうであれば、そのタンスや棚は場所を変えた方が無難です。
 また、通路や玄関にはなるべくものは置かないようにして、非常時には悩まずに外部に脱出できるように整備しておくことが重要です。
 最近では、開き戸に貼るタイプの非常用持ち出し袋入れも出てきているようですが、非常用持ち出し袋は導線を妨げず、かつ取りやすい部分に置くことが大切です。
 日本建築では、伝統的に引き戸が多いのですが。これは万が一の時の家屋からの脱出と扉を作るのが容易だったからなのかなと考えることもありますが、出入り口には、万が一に備えて扉が開かなくなるようなものは置かないようにすることが大切です。