コロナウイルスと災害報道

 今年も大雨による災害が全国的に起きたわけですが、その後被災した地域はどうなっているのでしょうか。
 テレビやラジオでは新型コロナウイルスの話で持ちきりですが、今現在被災地がどうなっているのかについての報道は殆ど見ることがありません。
 災害ボランティアも自粛状態で情報がうまく伝わらず、現地の状態がいったいどうなっているのか気になるところですが、当事者以外のマスメディアにとってはすでに終わったこととして扱われているのかなと感じます。
 災害報道というのはこういった感じで大きなセンセーショナルな間は盛んに報道されますが、大きく目を引く動きがなくなると途端になかったことにされてしまっています。
 新型コロナウイルス対策+復旧作業は梅雨明けした炎天下で行うには非常に厳しいと思うのですが、そう言った報道は地味なのかあまり見ることがありません。
 地元の報道でも確認することができればいいのですが、全く関係ない地域で情報を得ようとするとほぼインターネットに頼り切りになってしまいます。
 現在何が困っていてどのような支援が必要なのか。新型コロナウイルスの影響で労働力としての災害ボランティアが現地に入れないのですが、他に何か支援できることは無いのかといった情報発信がこれから必要なのではないかと思いますが、何をどうすればいいのかといった情報が手に入らないのが現状です。
 被災者に寄り添うということは、被災した事実があることとそこでも多くの人が生きているのだということを伝え続けることなのではないかと思っています。
 被災地の今を伝え続けること。東日本大震災や熊本地震では、マスメディアはそのことを声高に言い続けていましたが、今現在、災害発生日以外にそれらの報道をみることは殆どありません。
 新型コロナウイルスの情報の確かに大切なのですが、それ以上に今困っている人達がいることを伝える必要があるのではないかと思っています。