現金を持つ意味

 非常用持ち出し袋にはいくらかのお金をいれておくようにしようということが、殆どの防災関係の本には書いてあります。
 最近は電子マネーやクレジットカードなどを使うため、現金を持って歩かないという人もいらっしゃるようですが、災害時に備えて、せめていくらかの小銭は用意しておくようにしてください。
 というのも、災害時には小銭が非常に有効となるからです。例えば、最近では殆ど見ない公衆電話を使うときですが、10円や100円しか使えなくなっています。また、コンビニエンスストアで買い物をしようと思っても、停電していれば電子マネーは一切使えません。殆どの場合は手計算になるので、小銭以外は受け付けないという対応をされることも多いです。
 では、非常用持ち出し袋にいくら準備しておけば安心なのか。一概に言えませんが、あまりにたくさんのお金を準備してしまうと、今度は普段の盗難やいざ持って逃げるときに重量がかさんでしまいますので、数百円から数千円程度、硬貨で準備しておけばいいのかなと思います。
 また、出先など非常用持ち出し袋がない状況で被災する場合も当然ありますから、自分のお財布やポケットに、やはりいくらかの小銭は準備しておくといいと思います。
 電子マネーやクレジットカードは非常に便利なものですし、荷物にもなりませんから普段は快適です。でも、災害が起きて停電や通信環境が破壊されてしまうと使えなくなってしてしまいますので、自分を守るためにもある程度の備えをしておいた方がいいと思います。